ヤモリの飼育について!!ニホンヤモリの飼育環境や餌、値段、寿命などを紹介!!

ヤモリの飼育について!!ニホンヤモリの飼育環境や餌、値段、寿命などを紹介!!壁に張り付くヤモリ

ヤモリはとても身近な爬虫類です。夏場になると家の壁や扉などに張り付いていることがあります。民家に住み着くことも多く、身近な爬虫類なので、捕まえたから飼ってみたい人も多いと思います。今回の記事では、ヤモリの飼育方法について紹介します。

子供の頃はよく見かけたヤモリですが、大人になってみるとあんまり見かけることって少なくなってきましたよね。

ヤモリは森の中よりも、民家の壁や神社の壁の隙間に隠れていることが多いので、見かけなくなったと思っていても、ちゃんと探してみれば結構見つけることができます。

また、夜になると家の窓や玄関の明かりに集まる昆虫を食べにくることもあるので、夜に街灯や民家の明かりの周りなどを探すと見つけることができます。

探すのが大変な場合はネットショップやペットショップなどで販売していることもあるので購入することもできます。ニホンヤモリの飼育は難しそうに思うかもしれませんが、日本に生息しているだけあって、ちゃんと飼育環境を整えれば飼育は簡単です。

餌だけちゃんと用意してあげて、寒い時期に室温を管理することができれば、そう簡単に死んでしまうことはありません。

今回の記事ではニホンヤモリの飼育方法を紹介するので、ヤモリを捕まえた人やヤモリを飼ってみたいと思う人はぜひ読んでみてください。

ペットにオススメのヤモリは、下記の記事で紹介しているのでそちらも読んでみてください。

ヤモリを飼いたい人へ!ペットに人気のヤモリの種類を紹介!!

それではヤモリの飼い方を紹介します。

ニホンヤモリの飼育は難しい?

ニホンヤモリの飼育は難しいイメージがある人も多いと思います。

ただ、実際は日本に生息しているだけあって、温度の変化などにも強く飼育は簡単です。ただ、ニホンヤモリを飼育する場合はコオロギなどの昆虫を与える必要があります。

昆虫を用意しなければ行けないので、昆虫が苦手な人はヤモリを飼育するのは難しいと思います。

ヤモリ用の人工餌を与えて飼育することもできますが、野生のニホンヤモリは人工餌を食べないことも多く、飼育を始めたばかりは生き餌を与える必要があります。ニホンヤモリを飼育する場合はコオロギなどの昆虫も一緒に飼育するようにしましょう。ヤモリの餌は何がいい?ヤモリにオススメの餌や餌の保存方法について紹介!!

餌をちゃんと用意することができて、落ち着ける環境を作ってあげることができれば、ニホンヤモリの飼育は難しくありません。

ちゃんと飼育環境を整えて、ペアで飼育していると繁殖することもあります。流木の隙間やシェルターの中に卵を産むことがあるので、ペアで飼育している場合はたまにチェックしてみましょう。

ニホンヤモリの特徴について

沖縄には別の種類のヤモリが生息していますが、主に家の壁などに張り付いているのはニホンヤモリです。

よくイモリと勘違いされることがありますが、ヤモリは家守と書かれていて人の家に住み着いて小さい虫などの害虫を食べてくれる生き物で、イモリは井守と書いて井戸に住み着いて井戸の中の害虫を食べてくれます。

ヤモリは夜行性の生き物なので、昼間は雨戸や壁の隙間などの暗いところ隠れていて、夜になると明かりに集まる虫を食べるために、街灯や窓の明かりの近くに集まってきます。

ニホンヤモリは家に住み着いてシロアリなどを食べて家を守ってくれたりもするので、昔から愛されている生き物です。

身近な生き物なので、子供が捕まえてきたりしてペットとして飼ってみたい方も多いと思います。ただ、野生のニホンヤモリは飼育環境になれずに拒食になってしまうこともあるので、安全に飼育する場合は繁殖された個体から飼育した方が簡単です。

ちゃんと飼育環境を整えてあげれば、野生の個体でも問題なく飼育することはでます。ただ、野生の個体は飼育環境に慣れずらく、ストレスによって拒食になってしまうことがあります。

捕まえたニホンヤモリを飼育する場合はちゃんと飼育環境を整えてストレスを与えないようにしましょう。

ニホンヤモリの体長について

ニホンヤモリの体長は10cmほどまで成長します。最大で15cmほどまで成長しますが、平均で8〜10cmほどと小型のヤモリです。体長の小さいヤモリなので大きな飼育スペースがなくても飼育することができます。

ニホンヤモリの寿命について

生き物を飼育するときに気になるのが寿命ですよね。

ニホンヤモリの寿命は約10年ほとだと言われています。10年以上生きる個体もいるのでちゃんと飼育してあれば長く付き合うことができるペットです。もし飼育する場合は10年ぐらいは生きることを知ったうえで飼育するようにしましょう。

ニホンヤモリは日本に生息している在来種の生き物なので、飼いきれない場合は庭などに逃がしてあげるのがいいと思います。冬場に体力が落ちている状態で逃がしてしまうと、越冬することができなくて死んでしまうことがあるので注意してください。

なので、飼いきれなくなった場合は春から夏の間に逃がすようにしましょう。

ニホンヤモリの寿命はどのぐらい?ニホンヤモリの寿命を紹介!!

ニホンヤモリの値段について

ニホンヤモリはペットショップで販売していることもあります。

流通量が多いわけではありませんが、たまにペットショップで販売しています販売価格はそれほど高くなく、数百円から1000円ほどで購入することができます。ペットショップで販売されているヤモリは繁殖個体が販売されていることが多いです。

繁殖個体は野生個体よりも飼育環境に慣れやすいので、安全に飼育したい場合はペットショップで繁殖個体を購入するのがいいと思います。

ニホンヤモリの捕まえ方について

ニホンヤモリ捕獲

ヤモリはペットショップでも販売されていますが、日本に生息しているので自分で捕まえることもできます。

ヤモリを飼ってみたい場合は自分で捕まえるのがいいと思います。ヤモリが捕まえやすい時期やヤモリの捕まえ方について紹介します。

ニホンヤモリが捕まえやすい時期について

ニホンヤモリは夏に見かけることが多いイメージの通り、夏場が1番捕まえやすい時期になります。具体的には7月のはじめ頃から9月の下旬頃までがニホンヤモリを捕まえることができる季節になります。

ニホンヤモリは11月〜3月頃までは冬眠をしています。縁の下た壁の隙間など、家の周りの比較的暖かくて暗い場所でじっとしています。

冬眠中のニホンヤモリを捕まえて飼育を始めるとそのまま死んでしまうことがあるので冬眠中のニホンヤモリは捕まえないようにしましょう。

ニホンヤモリの捕まえ方について

ニホンヤモリは都心部でも捕まえることができますが、少し郊外に行った方がヤモリの餌となる昆虫も多いので見つかる確率が高くなります。

ニホンヤモリを捕まえるにはニホンヤモリが居そうな場所を回って探すのがオススメです。ニホンヤモリは夜になると明かりに集まる小さな昆虫を捕食しています。

コンビニの明かりや自販機の明かり、マンションや神社などにある常夜灯の周りにいる事が多いので夜に注意深く明かりの周りを観察してみるとヤモリを捕まえることができます。

ヤモリを飼育するときの注意点

ヤモリの飼育は簡単だと言いましたが、必要な設備や必要な餌をちゃんと揃えてあげないとヤモリを飼育することはできません。

ヤモリは生きた餌を食べるので、ヤモリを飼育する場合は昆虫も一緒に飼育する必要があります。昆虫が苦手な方はヤモリの飼育は辞めておくのがいいと思います。

ヤモリを飼育しようと思う人も多くは、自宅近くなどでヤモリを捕まえたから飼育してみようと思う人が多いと思います。野生のヤモリは飼育環境に慣れずにストレスを感じてしまい餌を食べなくなってしまうことがあるので、飼育する場合はヤモリを捕まえる前にちゃんと飼育設備を揃えておくようにしましょう。

ヤモリを捕まえても、飼育設備を揃えたり餌を用意することができない場合は、少し観察したらすぐに逃がしてあげてください。

飼育する場合はなるべくストレスの無い環境で飼育するようにしましょう。ヤモリは人に触られるのを嫌うので、飼育する場合は必要以上にヤモリに触ったり、飼育ケージの中に手を入れないようにしてください。

他にも振動や人の視線もヤモリにとってストレスになります。なので、飼育ケージはなるべく人が通らない場所に設置して、観察も遠くからするようにしてなるべく構わないようにしてください。

ヤモリの飼育は簡単ですが、1番気をつけなければいけないのは、ストレスを与えてしまうことで拒食症になってしまうことです。なので、ちゃんとヤモリが落ち着ける環境を作って飼育してあげてください。

ニホンヤモリの飼育に必要なもの

張り付くヤモリ

ヤモリを飼育する場合には必要な設備を紹介します。

飼育の簡単な爬虫類ですが、飼育する場合はしっかりと飼育環境を整えるようにしましょう。

プラケース

プラケースを用意する場合はちゃんと蓋がしまって隙間が開かないものにしましょう。ヤモリの指は吸盤のようになっているので、プラケースの壁や天井に張り付いて移動することができます。蓋がなかったり隙間がある飼育ケージだとヤモリが逃げてしまうので気を付けてください。

プラケースの大きさは幅25cm×奥行き15cm×高さ20cmぐらいあれば大丈夫です。ニホンヤモリは樹上棲なので、横幅や奥行きよりも高さがある飼育ケージが必要になります。

プレケースでも飼育することはできますが、爬虫類用の飼育ケージの方が観察もしやすく扉も観音開きになっていたりなど管理が楽です。プラケースに比べれば値段は高いですが使いやすいのでオススメです。

飼育ケージについてはこちらの記事で詳しく紹介しているのでそちらを確認してください。
爬虫類を飼育する時にオススメの飼育ケージを紹介

シェルター

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ヤモリは昼間は狭い場所や薄暗い場所に隠れています。隠れられる場所がないとストレスになってしまうので、シェルターを用意しておきましょう。シェルターはどんなものでも構いません。植木鉢を半分に割ったものや爬虫類用のウェットシェルターを使用するのがオススメです。

流木

ニホンヤモリは樹上棲なので、立体的に移動することができるように流木を設置しておきましょう。流木をいくつか組み合わせて隙間を作ることでニホンヤモリが隠れる場所を作ることができます。

流木の他にもコルクの皮を使用することができます。コルクの皮は流木に比べて値段が安く、ゴツゴツしているので重ねることで隠れる場所が作りやすいです。

床材

壁や流木に張り付いていることが多いので床材はそこまで重要ではありません。キッチンペーパーやペットシーツを使用することができますが、見た目はあまりよくありません。

爬虫類用の床材は保湿性があり消臭効果もあります。見た目も綺麗なのでかっこいいレイアウトで飼育がしたい場合は爬虫類用の床材を使用するのがおすすめです。

水飲み場

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水飲み場からは水を飲まないこともありますが、一応セットしておいた方がいいと思います。動いている水しか飲まないことがあるので、ヤモリを飼育するときは1日に1回霧吹きで壁に水滴をつけておきましょう。

水入れを設置する場合はエアレーションを水入れに入れておくとブクブクして水滴は水入れの周りに飛び散ります。水が適度に飛び散るのでケージ内が乾燥するのを防ぐこともできます。

パネルヒーター

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パネルヒーターを用意して室温を上げておけば、冬眠することがなくなるので冬眠中に死んでしまうこともなくなります。

安全に飼育しようと思ったらパネルヒーターを用意するのがいいと思います。

パネルヒーターがなくても室内で飼育していれば死んでしまうことはあまりありませんが、冬眠中にお腹の中の糞が腐ってしまって死んでしまうことがあるので注意してください。

ヤモリは7〜9月ぐらいに自宅近くで見つけることが多く、捕まえるのもそのぐらいの季節だと思います。夏場はまだ暖かいのでパネルヒーターは必要ありませんが、気温が下がってきたら必要になるので、ちゃんと用意しておきましょう。

パネルヒーターについてはこちらの記事で詳しく紹介しているので、そちらを確認してください。
爬虫類におすすめのパネルヒーターとパネルヒーターの選び方を紹介

ピンセット

あると便利なので用意しておきましょう。

生き餌を与える時に使用します。野生のニホンヤモリは警戒心が強く人を怖がります。手でコオロギなどの生き餌をつまんで与えようとしても中々食べてくれません。ピンセットからだと食べてくれることが多いので、直接餌を与える場合はピンセットから餌を与えるようにしましょう。

フンを掃除する時にピンセットを使用するのは衛生的に良くないので、ピンセットの他に掃除用の割り箸やスコップを用意しておきましょう。

カルシウム剤

カルシウムが不足するとくる病になってしまいます。生き餌だけを与えて飼育しているとカルシウム不足になってしまいます。

カルシウム不足にならないように生き餌を与える場合はカルシウム剤を生き餌に添加してから与えてください。空き瓶やプリンカップなどにカルシウム剤を入れて、そこに生き餌を入れて少し振ると生き餌全体にカルシウム剤をまぶすことができます。

ニホンヤモリの飼育にオススメの餌

野生のヤモリ

ヤモリを飼育するなら、餌はコオロギやレッドローチ、ミルワームなどの昆虫がオススメです。

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コオロギやレッドローチは、通販で簡単に購入することがで保存も楽なのでオススメです。ミルワームであればペットショップで鳥の餌用として販売されているのですぐに見つけることができると思います。

ミルワームをあげる場合は、餌皿にミルワームを入れてプラケース内に設置しておきましょう。コオロギをあげる場合は生きたままのコオロギを2匹ぐらいプラケース内に入れておけば、勝手に食べてくれます。

ミルワームはコオロギに比べると皮膚が厚くて消化が悪いです。また、脂肪分も多いので、コオロギに比べて栄養がよくありません。ミルワームはおやつ程度にたまに与えて、主食はコオロギやレッドローチなどの昆虫を与えるようにしましょう。

コオロギをあげてもうまく食べられないようなら、コオロギの後ろ足を切ってから飼育ケージ内に入れるか、ピンセットで顔の前まで持っていて上げて餌をあげるようにしてください。

あげる昆虫のサイズは飼っているヤモリの顔の半分ぐらいのものにしてください。あまり大きすぎると食べることができないので注意してください。

ヤモリは人工餌も食べる

ニホンヤモリは飼育環境に慣れてくると人工餌も食べてくれます。

個体によっては人工餌を食べないことがありますが、虫が苦手な方は試してみるのがいいと思います。ピンセットからの給餌に慣れると人工餌も食べてくれるようになるので、人工餌で育てたい場合はピンセットからの給餌に慣れせるようにしましょう。

最初はコオロギやレッドローチなどをピンセットから与えて、ピンセットに慣れたら人工餌に切り替えてください。

ヤモリの餌については詳しくはで紹介しているので、そちらを確認してください。
ヤモリの餌は何がいい?ヤモリの飼育にオススメの餌を紹介!!

ニホンヤモリの日々のお世話について

ニホンヤモリは夜行性なので、紫外線ライトやバスキングライトが必要ないので、照明の管理が必要ないので、日々のお世話は掃除と霧吹きが主になります。

毎日霧吹きをする

ニホンヤモリは水入れから水を飲まないことが多いです。

動いている水しか飲まないので毎日忘れないで霧吹きをしてケージの側面に水滴をつけておきましょう。ケージの側面に水滴をつけておくと、垂れてくる水滴を舐めます。

プラケースについた水滴を放置しているとカルキが残って白く汚れてしまいます。プラケースが汚れたらメラミンスポンジで掃除してください。普通のスポンジで掃除をすると細かい傷がついて白く曇ってしまうので注意してください。

水入れの水を毎日交換する

水入れを設置していても水入れから水を飲むことは少ないです。動いている水しか飲まないので、水入れを設置する場合はエアレーションを水入れに入れて、水面が動くようにしておきましょう。

水入れを設置しておく場合は飲み水は毎日交換して常に清潔にしておきましょう。ニホンヤモリは水分不足になると壁を登ることができなくなってしまいます。

プラケースの底面にずっといるようなら脱水症状の可能性があるので霧吹きをして水分補給ができるようにしましょう。

小まめにフンを取り除く

湿度の高い環境でフンをそのままにしているとカビが生えてしまい衛生的ではないので、フンは小まめに取り除いてください。

毎日霧吹きをする際にフンが落ちていないか確認して、落ちている場合は割り箸などを使って取り除いてください。

ニホンヤモリの冬場の飼育について

冬場はパネルヒーターを使ってプラケースを温めてあげてください。

プラケースの底面全体を温める必要はありませんが、その面の半分ぐらいはパネルヒーターで温まっている状態にしましょう。

全体を温めてしまうと、暑すぎた時に逃げ場がなくなってしまうので注意してください。

越冬について

ニホンヤモリは冬眠はしませんが、変温動物なので気温が下がるとじっとして動かなくなります。カエルやトカゲの様に巣穴を掘って冬眠するわけではなく、暖かい日は餌を求めて活動しています。

ニホンヤモリは冬場は気温が下がってくると数匹で集まって密集して越冬します。気温が下がると代謝も下がるので、冬場は加温しないで飼育した方が寿命が長くなと言われています。長生きさせたい場合は加温させないで飼育するのがオススメです。

ただ、冬場の飼育には注意が必要です。

温度が下がって冬眠期間になると、11月ぐらいから全く餌を食べなくなります。ちゃんと栄養を蓄えられている個体であれば冬を越すことができますが、栄養が蓄えられていないとその期間に死んでしまうことがあります。

また、気温が下がって冬眠期間になると体内の働きも弱くなり、食べた餌を排泄されないままになってしまうことがあります。

お腹の中に糞が残ったまま何ヶ月も経ってしまうと、糞がお腹の中で腐ってしまいます。そうなると死んでしまうので注意してください。また、暖かい日は餌を探して活動をするので、餌を与えるタイミングが難しくなります。

ヤモリの飼育に慣れていない場合はパネルヒーターを使って室温を管理して飼育する様にしましょう。

ニホンヤモリの病気について

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ヤモリがかかりやすい病気にはくる病という病気があります。

くる病はカルシウムやビタミンが不足することで骨が変形してしまう病気です。小さいヤモリほどくる病になりやすいので、ヤモリのベビーを飼育する場合は特に気をつけてください。

ビタミンが不足するとカルシウムを吸収することができなくなってしまい、くる病になってしまいます。昼行性の爬虫類は紫外線を浴びることで体内でビタミンDを作り出しています。なので、昼行性の爬虫類を飼育する場合は紫外線ライトが必要になります。

ニホンヤモリは夜行性の爬虫類なので、紫外線ライトは必要ありません。真っ暗な部屋で飼育しているとビタミンが不足するとこがあるかもしれませんが、直射日光が当たらない、明るい部屋で飼育していればビタミン不足になる事はありません。

くる病になると壁を登ることができなくなったり、餌を食べなくなったりすることがあります。また症状が酷くなると顎が外れてしまって口が閉じなくなくなってしまいます。

くる病を予防するにはカルシウムなどの爬虫類用のサプリメントを餌に添加してから餌を与える必要があるので、サプリメントを用意しておきましょう。毎回餌にサプリメントをまぶす必要はありません。3匹に1匹はサプリメントをまぶして与えるようにしましょう。

くる病になってしまった場合はレオパフードにサプリメントを混ぜて、緩めに餌を作ってあげるのがいいと思います。ひどいくる病になってしまうと、固形の餌を食べることができなくなってしまうので、緩めにレオパフードを作って、口元に垂らしてあげると舐めとって食べることができます。

餌を食べなくて痩せてしまっている状況でも有効な方法です。1日2〜3回ぐらい回数を分けて毎こまめに餌を与えるようにしてください。

ハンドリングについて

爬虫類を手で持つことをハンドリングと言います。

ニホンヤモリをハンドリングする際は注意が必要です。爬虫類は犬や猫のように人に触られるのが好きなわけではありません。飼い主に慣れている個体でも長時間ハンドリングするとストレスになってしまいます。

ケージを掃除する際などニホンヤモリをハンドリングする必要があるので、飼育する場合は正しいハンドリング方法を知っておきましょう。

ニホンヤモリをハンドリングする際はヤモリの腹部から手を入れて下から持つようにしてください。暴れたり嫌がる場合は無理にハンドリングしないようにしてください。あまり頻繁にハンドリングしたり長時間ハンドリングしているとストレスになってしまうので気をつけてください。

爬虫類の飼育に必要な設備についてはこちらの記事で紹介しているので、爬虫類の飼育を考えている方は読んでみてください。

ヤモリの飼育方法

Posted by hachuarium