サバンナモニターの飼育方法や特徴・飼育に必要な設備を紹介!!

サバンナモニターの飼育方法や特徴・飼育に必要な設備を紹介!!サバンナモニター

サバンナモニターはベビーの頃から飼育していると人間にもなれるため、オオトカゲの中ではペットとして人気の生き物です。オオトカゲの中では小型のサイズで、大きな飼育ケージを用意すればケージ内で飼育することもできるので、オオトカゲの中では飼育しやすい種類です。今回の記事ではサバンナモニターの飼育方法を紹介します。

サバンナモニターはオオトカゲの中では飼育が簡単な種類です。

春先ごろからワイルドのベビーが大量に輸入されるので手頃な値段で購入することができます。輸入の時期を逃してしまうとベビーを購入するのが難しくなるので注意してください。ベビーの頃から飼育することで人間に慣れやすいので、人間に慣れた個体を飼育したいと思ったらベビーから飼育するのがオススメです。

ある程度大きくなった個体であれば1年間通して流通していますが、成長してしまうと人間に慣れさせるのが大変になるので、成長過程を楽しみたい人やちゃんと人間に慣れさせたいと思う人はベビーから飼育する様にしましょう。

基本的にオオトカゲは凶暴な生き物のなので、人間に慣れさせておかないと病院に連れて行く時などに苦労することも多いので、飼い主に慣れさせる様にしましょう。

今回の記事ではサバンナモニターの飼育方法を紹介するので、サバンナモニターを飼ってみたい人はぜひ読んでみてください。

それではサバンナモニターの飼育方法を紹介します。

サバンナモニターの特徴

サバンナモニターはサバンナオオトカゲとも呼ばれているオオトカゲで、アフリカ大陸に生息しています。

サバンナという名前の通り、主にサバンナに生息しています。赤道に近い暖かい地域に生息しているオオトカゲで、トーゴ、ギニア、ナイジェリアなどアフリカ大陸の多くの国に生息しています。

アフリカ大陸の多くは雨季と乾季が交互にくる気候をしています。乾季は食べ物が不足するので冬眠に入り、雨季になると乾季に向けて脂肪を蓄えるために沢山の餌を捕食します。

雨季に沢山の餌を食べて脂肪を蓄えるので、サバンナモニターは肥満になりやすいです。肥満になると様々な病気の原因になるので、ペットとして飼育する場合は餌の与えすぎには注意が必要です。

サバンナモニターの体長について

サバンナモニターは1メートル前後まで成長します。

大きなトカゲですがオオトカゲの中では小型の種類です。地表性のトカゲで、サバンナに生息しています。人にも慣れやすい種類で、筋肉質のかっこいい体格をしていて人気の高いオオトカゲです。

人に慣れやすい種類ですが、個体によっては人に慣れづらいことがあります。また、発情期や空腹時に凶暴になることもあるので、飼育する場合は注意が必要です。

サバンナモニターの寿命について

寿命は野生下では20年程度と言われています。

長生きなオオトカゲですが飼育下だと10〜15年ほどしか生きないことが多いようです。飼育下では餌の偏りなどが原因で長生きさせるのが難しいと言われています。サバンナモニターを飼育する場合は、様子がおかしい場合は獣医さんに見てもらうようにしましょう。

先ほども紹介しましたが、サバンナモニターは脂肪を蓄えやすく肥満になりやすいオオトカゲです。肥満は寿命を縮める原因になってしまうので、肥満にならない様に餌の量をちゃんと調整する様にしましょう。

サバンナモニターの販売価格について

サバンナモニターは6,000〜9,000円ほどで販売されていることが多いです。

販売価格はそれほど高くなく1万円以下購入することができます。サバンナモニターはほとんどワイルド個体で、春先に大量にベビーが輸入されます。基本的には現地で採集された卵を人工的に孵化させた個体がほとんどです。なので、サバンナモニターを購入する場合は春先に探すのがオススメです。

爬虫類の販売イベントなどではもっと安い値段で販売されていることもあるので、サバンナモニターのベビーを探す場合は即売会などに行ってみてください。

成体も販売されることがありますが、成長していると人に慣れづらくなっていることがあるので、ベビーを購入するのがおすすめです。

サバンナモニターの生態について

サバンナに生息していて、雨季になると活動を初めて乾季になると穴の中などに隠れて休眠をします。

サバンナモニターは肉食のトカゲで、昆虫や小動物の他に歯も鋭いので貝類や鳥の卵も食べます。飼育下ではピンクマウスやコオロギやデュビアなどの昆虫を与えて飼育することができます。

雨季になると活発に活動するので、繁殖も雨季の間に行います。メスは雨季の終わり頃に15〜50個ほどの卵を生みます。

メスは産卵するときに30cmほどの穴を掘って、その中に産卵をします。アリ塚に産卵することもあるそうです。産んだ卵は乾季の間は卵のまま過ごし、その後半年ほどして次の雨季が始まる頃に孵化します。

なので、国内で販売されているサバンナモニターは雨季が始まる前に採取された卵を人工的に孵化したものです。採取がしやすいオオトカゲなので、世界中にサバンナモニターの幼体が流通しています。昔から流通量が多く値段も安いオオトカゲなので、昔からペットとして人気が高いです。

サバンナモニターの飼育に必要な設備について

サバンナモニター

サバンナモニターは他のトカゲと同様の方法で飼育することができます。飼育設備も他のトカゲと変わりませんが、体の大きなトカゲなので広い飼育スペースを用意する様にしましょう。

飼育ケージについて

サバンナモニターを飼育する場合は最低でも幅120cm✖️奥行き60cmの飼育ケージが必要です。

120cmでは少し手狭になってしまうので、理想を言えば150cm以上の飼育ケージを用意しましょう。150cm以上であれば生涯飼育することができます。

ベビーから1〜2年ほどであれば90cmサイズの飼育ケージで飼育することができますが、成長に合わせて大きな飼育ケージを用意する必要があります。

市販されている爬虫類用のケージは120cmほどまでです。120cm以上の爬虫類ケージはあまり市販されていいないので、飼育ケージは自作するか専門業者に依頼して作ってもらう必要があります。

なるべく飼育費用を抑えたい場合はアクリル水槽を使用するのもオススメです。ガラス水槽に比べて値段も安くて軽いので、大きなトカゲの飼育にも使用しやすいです。

ただ、アクリル水槽はガラス水槽に比べて傷がつきやすく、紫外線によって細かいひび割れができてしまうので、使用する際には注意が必要です。

紫外線ライト

昼行性のトカゲを飼育する場合は紫外線ライトが必要です。

昼行性のトカゲは日光浴をすることで、体内でビタミンDを作ります。ビタミンDはカルシウムを吸収するのに必要な栄養素でビタミンDが不足すると骨格を形成することができず、くる病という病気になってしまいます。

バスキングライト

バスキングライトは飼育ケージの一部を温めるためのライトです。

ライトが当たっている部分に石などを設置するとそこで日光浴をして自分を体温をあげます。トカゲは変温動物で人間の様に自分で体温を調整することができないので、野生下では日光浴をして体温をあげます。

体温を上げることで消化を促したり、新陳代謝をあげることができるので、設置する様にしましょう。バスキングライトと紫外線ライトには別にライトスタンドも必要になるので、忘れずに用意しましょう。

保温器具

サバンナモニターは暖かい地域に生息しているトカゲなので、飼育する場合はケージ内を27度前後に保つ必要があります。

保温器具は暖突やパネルヒーターなどを用意しましょう。飼育ケージが大きくなると保温器具ひとつだけでは温度が上がり切らないので、パネルヒーターや暖突などを組み合わせて設置する様にしましょう。

水入れ

サバンナモニターは水浴びをするので、水入れは全身が浸かれるぐらいのサイズのものを用意しましょう。

特にベビーは水浴びが好きなので、水入れを設置してあげてください。サバンナモニターは水入れの中でフンをすることが多いので、水入れの水は毎日交換して常に綺麗にしておきましょう。

サバンナモニターが小さいうちはタッパーなどを代用することができます。大きくなったらトロ船などを用意する様にしましょう。

サーモスタット

サーモスタットを設置しておくことで自動で温度の管理をしてくれるのであると便利です。温度だけでなく、時間によって電源のオンオフをしてくれる機能がついているものもあります。

バスキングライトや紫外線ライトを設置する場合は時間で設定できる機能がある方がオススメです。値段は他のサーモスタットよりも高くなりますが、時間で管理することができるものを用意する様にしましょう。

床材

床材は新聞紙やキッチンペーパー、ペットシーツなどを使うことができます。他にもサンド系の床材を使うことができますが、サンド系の床材を使う場合は定期的に交換して、飼育ケージ内が汚れないようにしましょう。

サバンナモニターの飼育方法について

次はサバンナモニターの飼育方法について紹介します。

温度と湿度について

ホットスポットは40度前後、それ以外の場所は27度前後に保つようにしてください。あまり温度が下がると代謝が下がって消化不要になってしまうことがあるので気をつけてください。

暖かい場所に生息しているトカゲで低温には弱いので、冬場は必ずヒーターを設置してください。サバンナモニターは体が大きく、必要な飼育ケージのサイズも広いです。保温器具だけでは温度が上がり切らない場合は暖房を入れて部屋全体を温める様にしましょう。

飼育ケージが大きくなるとエアコンを使った方が電気代が安くなる可能性があります。

温浴について

サバンナモニターはお風呂などにお湯を少し溜めて温浴させて上げると脱皮不全や便秘を改善することができます。お湯の温度は38〜40度前後で保って、温度が下がったらお湯を出してあげてください。温浴が終わったら、タオルで吹いてあげてください。濡れたままだと体温が低下してしまうので気をつけてください。

サバンナモニターの慣れさせかたについて

サバンナモニターを飼育する場合は人に慣れさせる様にしましょう。

爬虫類は飼い主に懐くことはありませんが、毎日ちゃんとお世話をすることで飼い主に慣れてくれます。ベビーの頃からピンセットから餌を与えたり、ハンドリングをすることで飼い主に慣れてくれます。

ベビーの頃は臆病で威嚇をすることは多いですが、サバンナモニターの機嫌を見ながら触れ合う様にしましょう。

長時間ハンドリングすると生体のストレスになってしまうので、ハンドリングは5分ほどに抑える様にしてください。

サバンナモニターは空腹だったりストレスを感じていたりして、期限が悪いときはなるべく触らないようにしましょう。サバンナモニターは貝類を食べたりすることもあるので、サバンナモニターの歯はとても鋭いです。

噛まれると出血してしまうので、成長したサバンナモニターを触るときは軍手などの手袋をするのが良いと思います。

サバンナモニターの餌について

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草食のオオトカゲが多いですが、サバンナモニターは肉食です。野生のサバンナモニターは小鳥や爬虫類、小動物なんかを食べています。

飼育する場合はコオロギやでデュビアなどの昆虫やピンクマウスやウズラなどの小動物をバランスよく与えてください。

ただ、餌の与えすぎには注意してください。サバンナモニター以外でのペットでも病気になってしまう大きな理由の一つは餌の与えすぎです。

脂肪過多、たんぱく質過多になってしまい、それが原因で肥満になったり消化不良になってしまったりします。脂肪分が少ないササミやゆで卵などを与えると脂肪過多の予防になります。

自然界ではそう簡単にピンクマウスのような栄養豊富な餌が見つかるわけではありません。なので、栄養価の高いピンクマウスをたくさんあげていると肥満になってしまうので注意してください。長生きさせるためにも日頃から栄養バランスを考えて餌を与えるようにしてください。

また、カルシウムが不足するとクル病になってしまうので、餌を与える場合はカルシウム剤をまぶすようにしてください。餌の頻度は2〜3日に1回程度です。しっかりとフンをしていることを確認してから餌を与えるようにしましょう。

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サバンナモニターを飼育するときの注意点

サバンナモニターに限らずオオトカゲは凶暴な個体が多いです。

オスは繁殖期になると凶暴になったりするので、注意が必要です。サバンナモニターに悪気はなくても扱いかたを間違えてしまって怪我をしてしまったり、させてしまったりすることがあります。

体長も大きくなるので、小さな飼育ケージでは手狭になってしまって飼いきれなくなります。大きな水槽を置けるぐらいの場所がない人も飼い始めないほうがいいと思います。

また、サバンナモニターは気が荒いトカゲなので、飼育する場合は単独で飼育するようにしましょう。他の種類のペットを飼育している場合はなるべく接触したりしないように注意してください。

ハムスターやデグーなどの小動物や他の爬虫類などを食べてしまうこともあるので、部屋を散歩させる時などはお互いに接触しないように気をつけましょう。

トカゲを飼育していると脱皮不全や便秘になることがあります。そういった場合は温浴をさせるのが効果的です。温浴させることで皮膚をふやかすことができたり、体温をあげることができるので、代謝をあげて便秘を改善することができます。

温浴させるときは38〜40度前後のお湯に入れて温浴させてあげてください。温浴をした後、濡れたままだとすぐに体温が下がってしまい体調を崩してしまうので、温浴が終わったらタオルで拭いてください。

大型のトカゲは飼育が大変なので、飼う前によく考えてから飼うようにしましょう。トカゲを飼うときの注意点とペットにオススメのトカゲはこちらの記事で、トカゲを飼おう!!トカゲ飼育するときの注意点とオススメのトカゲを紹介!!こちらの記事も読んでみてください。

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トカゲの飼育方法

Posted by hachuarium