カナヘビは冬眠させた方がいい?カナヘビの冬場の飼育方法について紹介!!

カナヘビは冬眠させた方がいい?カナヘビの冬場の飼育方法について紹介!!カナヘビ

カナヘビは日本に生息しているトカゲで、市街地で見かけることも多いので捕まえて飼育している人も多いと思います。春から夏にかけては順調に飼育することができますが、気温が下がってくる冬場にカナヘビを飼育する場合は注意が必要です。今回の記事ではカナヘビの冬場の飼育方法について紹介します。

カナヘビは日本に生息しているトカゲで、市街地でも見かける事が多く馴染み深いトカゲです。飼育も簡単な爬虫類なので捕まえてかってみたいという人も多いと思います。

カナヘビは餌の確保と室温の管理ができれば飼育はそう難しいものではありません。

カナヘビは春先から夏にかけて見かける事の多いトカゲで、春先から夏ぐらいまでは飼育も簡単ですが、冬場になって室温が下がってくると飼育が難しくなります。

通年を通して飼育するには温度や湿度を管理して安定させる必要があるので、カナヘビを捕まえて飼育する場合はしっかりと飼育設備を用意できるか考えてから飼育を始めるようにしましょう。

今回の記事ではカナヘビの冬場の飼育方法について紹介するので、カナヘビを飼ってみたいと思う人はぜひ読んでみてください。

カナヘビの冬眠について

カナヘビ

野生のカナヘビは気温が下がってくる11月ごろから春先までは冬眠しています。

カナヘビは変温動物なので自分で体温を調節する事ができず、外気の変化によって自身の体温も変動します。

なので気温が下がる冬場は岩の下や土の中など気温が安定している場所で冬眠します。そして気温が暖かくなる春先まで冬眠をして気温が15度を超えてくると姿を見ることができるようになってきます。

カナヘビは冬眠させた方がいい?

カナヘビを飼育する場合は冬眠させないで飼育するのがおすすめです。

冬眠させた方が寿命が伸びるや自然と同じサイクルで飼育することで繁殖がうまくいきやすいなどのメリットがありますが、冬眠中に死んでしまう事があるので、安全に飼育する場合は冬眠させずに飼育するのがおすすめです。

カナヘビは変温動物なので、外気温によって体温が変化します。気温が下がり体温も下がると代謝が落ちてしまい動きがゆっくりになり食べる餌の量も少なくなります。

通年で気温が安定している方が食べる餌の量も安定するので、カナヘビの体調の変化に気づきやすくなります。

冬眠させたい理由がないのであれば、パネルヒーターなどを使用して温度を管理して飼育するようにしましょう。

冬場のカナヘビの飼育方法について

カナヘビ

冬場は保温器具を使用して暖かい環境を作り飼育しましょう。

暖かい環境で飼育する方法を加温飼育といいます。

ヒーターや紫外線ライトなどの道具が必要になるので、飼育費用が高くなってしまいますが、安全に飼育する事ができるので冬場は加温飼育がおすすめです。

まずは加温飼育に必要な設備を紹介します。

飼育ケージ

created by Rinker
インセクトランド
¥1,428 (2024/04/27 01:26:49時点 Amazon調べ-詳細)

飼育ケージはどんなものでも構いません。

プラスチック製のものよりガラス製の方が保温機能が高く傷が付きづらいなどのメリットがありますが、ちゃんと保温器具を用意しておけば問題ありません。

特にこだわりがない場合はプラケースなど値段の安いものを使用するのがおすすめです。

保温器具

保温器具には保温球・パネルヒーターなどがあります。

パネルヒーターはケースの下に設置して、ケースを下から温める器具で、保温球は電球を温めることで空間を暖かくする保温器具です。

ケージの上部に設置できるヒーターも販売されていますが、プラケースで使用するとプラスチックが溶けてしまうので注意が必要です。

爬虫類用のケージであれば、上部ヒーターを使用する事ができたり、保温球を設置するステーが用意されています。

値段を気にせずに簡単に飼育したい場合は、爬虫類用の飼育ケージに爬虫類用の上部ヒーターを使用するのがおすすめです。

バスキングライト

昼行性の爬虫類を飼育する場合は日光浴をさせる必要があります。

爬虫類は日光浴をする事で、自分の体温をあげます。爬虫類は変温動物なので、自分で体温を調整する事ができないので、日光浴をすることで体温を調整します。

朝になると日光浴を始め、体温が上がるまでじっとして活動することができる体温になるまで日光浴をします。

日光浴をして体温をあげることで素早く動く事ができるようになると、餌を探して動き回るようになります。

保温器具の他に日光浴をして体温を調整するためにバスキングライトを用意しましょう。

紫外線ライト

日光浴をするもうひとつの理由はビタミンD3を作るためです。

昼行性の爬虫類は日光浴をして紫外線を浴びることでビタミンD3を作ります。ビタミンD3はカルシウムを吸収するために必要な栄養素で、ビタミンD3が不足してしまうと骨をちゃんと作ることができない、クル病という病気になってしまいます。

クル病が進行してしまうと、足の骨が曲がってしまったり、顎の骨が折れてしまい餌が食べられなくなってしまいます。

紫外線は波長によって種類が分けられていて、ビタミンD3を作り出すために必要なのはUVBという波長です。

UVBはガラス越しだとほとんど透過されないので、ガラス越しに紫外線ライトを設置していると紫外線量が不足してしまいます。

紫外線ライトを設置する場合は正しい方法で設置するようにしましょう。

また、日光浴をさせる場合もガラス越しだと紫外線量が足りなくなってしまうので、注意してください。

紫外線ライトには使用期限があります。使用しているうちに照射された紫外線量が低下してしまうので期限を守って使用してください。

サーモスタット

カナヘビを飼育する場合はサーモスタットを用意しましょう。

サーモスタットと保温器具に接続する事でケージ内を温めすぎないように制御する事ができます。

ケージ内の温度によって自動で保温器具のオンオフをしてくれるので、ケージ内が熱くなりすぎるのを防ぐ事ができます。

温度だけでなく、時間によって電源のオンオフをしてくれるサーモスタットもあります。カナヘビを飼育する場合は紫外線ライトやバスキングライトを設置する必要があるので、温度と時間を設定できるサーモスタットを用意するのがおすすめです。

カナヘビを冬眠させる方法について

 

カナヘビ

冬眠させることで繁殖行動を促す事ができるので繁殖がさせやすくなるので、カナヘビを冬眠させて飼育したいと考える人もいると思います。

安全に飼育することを考えるなら、冬眠させないで飼育するのがおすすめですが、繁殖を目指す場合や保温器具などを使用しないで飼育したい場合は冬眠させるのもいいと思います。

体力がないと冬眠中に死んでしまう事があるので、冬眠させる場合はしっかりと餌をあげて体力をつけておくようにしましょう。

また、体調が悪い場合や餌をちゃんと食べられていない場合は無理に冬眠をさせないようにしましょう。

餌抜きについて

冬眠中は内臓の活動もほぼしなくなります。

胃の中に食べ物が残っていると内臓に負担がかかってしまうので、冬眠を始める前に餌を抜いてフンをさせる必要があります。

冬眠をさせる前に2〜3日ほど餌を抜いて、絶食後フンをしたことを確認してから冬眠させるようにしましょう。

冬眠用の飼育ケージについて

冬眠用の飼育ケージはプラケースなど軽くて使い勝手がいいものがおすすめです。

冬眠用のケージにはヤシガラマットなど保温性と保湿性が高い床材を5cmほど敷いてたっぷりと湿らせてください。

ケージ内には水入れを設置しておきましょう。冬眠中も起きて水を飲む事があるので、カナヘビが冬眠している間も水を切らさないようにしてください。

冬眠の温度について

しっかりと準備をすれば冬眠はそう難しいものではありません。

カナヘビは最高気温が15度を下回ってくると冬眠の準備を始めて、10度ほどになると本格的に冬眠を始めます。

冬眠中に温度が上がってしまうと起きてしまうので、冬眠中は温度の変化が少ない場所で飼育してください。

屋外に飼育ケージを設置して冬眠させることもできますが、直射日光が当たるとケージ内の温度が上がってしまい、冬眠から目覚めてしまう事があります。

室温が高くならないように、カナヘビを冬眠させる場合は直射日光が当たらない場所で飼育するようにしましょう。

ケージ内が凍ってしまうとカナヘビが死んでしまうので、最低温度が0度下回らない場所で飼育してください。

まとめ

今回の記事ではカナヘビの冬場の飼育方法について紹介させていただきました。

カナヘビは冬眠させて飼育することもできますが、冬眠にはリスクもあります。冬眠は難しくないと言う人もいますが、個人的には不要なリスクをとってまでさせるものではないと思っています。

加温飼育する場合は保温器具など必要な設備も増えますが、カナヘビやニホントカゲなどの昼行性の爬虫類を室内で飼育する場合は、紫外線ライトが絶対に必要になります。

カナヘビは飼育ケージだけ用意すれば飼育できる訳ではないので、保温器具も一緒に用意して安全に飼育するのがおすすめです。

爬虫類の飼育に必要な設備についてはこちらの記事で紹介しているので、爬虫類の飼育を考えている方は読んでみてください。

トカゲの飼育方法

Posted by hachuarium