レオパにヒーターはいらない?ヒーターの必要性と使い方を紹介!!

レオパにヒーターはいらない?ヒーターの必要性と使い方を紹介!!ヒョウモントカゲモドキ

ヒョウモントカゲモドキ(レオパ)は爬虫類の中でも人気のペットです。飼育もしやすく見た目も可愛いことから飼ってみたいと考えている人も多いと思います。レオパは飼育が簡単な爬虫類ですが飼育をする際は温度管理と湿度管理が重要です。今回の記事ではレオパを飼育する際のヒーターの必要性について紹介します。

レオパの飼育についてブログを運営していると、レオパの飼育にはヒーターは必要ですかという質問がよく来るので、今回の記事ではレオパのヒーターの必要性について紹介したいと思います。

レオパにヒーターは必要?

ヒョウモントカゲモドキ

ヒョウモントカゲを飼育する場合はヒーターが必要です。

通年でエアコンをつけていて、室温が25度以上で安定している場合はヒーターがなくても飼育することができますが、そういったご家庭は少ないと思います。

また、夏場など暖かい季節はヒーターを設置しなくても飼育する事ができますが、気温が下がる冬場などはヒーターを設置して飼育する必要があります。

レオパの生態について

レオパは人間とは違い外気温によって体温が変わる変温動物です。

人間のように体温を一定に保つ事ができないので、野生のレオパは日光浴をして体温をあげたり、太陽の熱で温まった岩や土の上で体を温めて行動をします。

レオパが生息しているパキスタンやアフガニスタンは気温が高い地域で、季節にもよりますが、日中は35度近くまで上がり、夜間でも23度前後までしか下がらない暖かい環境に生息しています。

飼育下でも自然界と同様に暖かい環境で飼育をする必要があります。32〜23度の間で温度が安定した環境で飼育をするようにしましょう。

ケージ内の温度について

寝てるレオパ

ケージ内の温度の高い場所と低い場所を作りましょう。

暖かい環境に生息している爬虫類ですが、ケージ内の温度が常に32度になっているとレオパの体温も上がってしまい、活性の高い状態になります。活性の高い状態がずっと続いてしまうとレオパが疲れてしまいます。

逆にケージ内の温度が23度と低い状態が続くと、食べた餌を上手にしょうかする事ができずに消化不良になってしまったり、体をうまく動かす事ができず脱皮不全になってしまう事があります。

なので、レオパを飼育する場合は温度の高い部分と低い部分を作り、レオパがちょうどいい温度の場所に移動できるようにしてください。

パネルヒーターを使用する場合は、ケージの大きさの3/1ほどの大きさのものを選び、パネルヒーターを設置している部分が30度ほどになるようにしてください。

レオパの飼育温度が低い時の特徴

飼育温度が下がっていると、消化不良などの様々な不調を引き起こす原因になります。

レオパを健康的に飼育するためにも日頃から観察して、不調のサインがないかチェックしてください。

動きがゆっくりになる

変温動物なので、体温が下がっていると動きが鈍くなります。

人間のように自分で体温を上げる事ができないので、室温が下がっているとレオパの体温も下がります。

体温が上がっている状態でも動きも遅くなるので、あまり動かずじっとしている事が多い、餌を食べる時の動きがゆっくりな場合は室温が低い可能性があります。

餌の食いつきが悪い

餌を食べるレオパ

体温が下がると体の動きだけでなく消化器官の働きも弱くなります。

温度が下がると体温も下がってしまい、活性も低くなります。活性が低くなれば食べ物を消化するのにも時間がかかってしまうので、餌を食べる量や頻度も少なくなります。

室温が低い状態が続くと消化不良や吐き戻しなど病気になる場合があるので、餌への食いつきが悪い場合やフンをしていない場合は室温が下がっていないか確認してみてください。

レオパ用のヒーターの種類について

爬虫類用のヒーターは様々なメーカーから販売されています。

ヒーターの種類によって使い方が違います。また、一つのヒーターを設置しているだけでは、室温が下がってしまう事があるので、ヒーターは複数用意して組み合わせて使用するのがおすすめです。

上部ヒーター

天板に取り付けるタイプのヒーターになります。

空間を温めるタイプのヒーターで、電気代が安く、ヒーター部分が高温になりすぎないので、生体がやけどしずらいのが特徴です。

ケージ上部に置くだけで使用できるヒーターもあり、使い勝手のいい商品が販売されています。保温球のように光らないので、夜間の使用にも最適です。

保温球

電球から出る熱でケージ内を温めるヒーターです。

保温球は上部ヒーターに比べて、電球部分が熱くなるので使用する際には注意が必要です。

レオパが触れてしまうとやけどをしてしまうので、触れないようにする事と、霧吹きの水がかかると割れてしまう事があるので、霧吹きをする際は注意してください。

パネルヒーター

ケージの下に強いて使うタイプのヒーターです。

地面を温める事ができるので、保温球やパネルヒーターと組み合わせて使用されることが多いです。

ケージ内全体が暖かくなってしまうと暑い時の逃げ場がなくなってしまうので、パネルヒーターを設置する際はケージの2/1か3/1のサイズの物を選んでください。

ケージの半分ほどのサイズのパネルヒーターを設置して、ケージ内に温度勾配を作ることで暑い時に涼しい場所に移動し、自分で体温を調整する事ができるようになります。

ヒーターを使用する際の注意点

レオパを安全に飼育するためにもヒーターを使用する際には注意が必要です。

正しい使い方で使用するのはもちろんですが、レオパをやけどさせてしまったり、火事になってしまう可能性もあるので、十分に注意して使用しましょう。

湿度が下がりすぎないようにする

冬場は気温が低く乾燥しています。

ヒーターを使って室温をあげているとさらに乾燥してしまうので、ヒーターを使用している場合は室温だけでなく湿度にも注意してください。

霧吹きやウェットシェルターを使用してケージ内の湿度をしっかりと保つようにしましょう。湿度が下がっていると脱皮不全になってしまう事があります。

まぶたの皮が残ってしまい目が開けられなくなったりもするので注意が必要です。

ケージの素材を確認する

レプティギア

アクリルやプラスチックは熱に弱く溶けてしまう事があるので、ヒーターを使用する場合はケージの素材をちゃんと確認してください。

保温球などの熱くなるヒーターを熱に弱いケージの近くで使用するとケージが溶けてしまうので、保温球を使用する際は気をつけてください。

上部ヒーターもアクリルやプラスチックに直接乗せてしまうと溶けてしまうのでヒーターを使用する場合は使用方法をよく読んで正しい方法で使用してください。

しっかりと設置する

保温球や上部ヒーターを使用する場合はしっかりと設置するようにしましょう。

保温球はクリップスタンドなどで設置することになります。

爬虫類用の飼育ケージにはクリップスタンドを設置するための場所も用意されていて、クリップとビズ両方で止める事ができるので、比較的安全ですが、クリップだけで止める場合やビスだけで止める場合は注意してください。

クリップ部分やアーム部分がゆるくなってしまい、保温球が床材などに触れてしまうと火事を起こしてしまう可能性があります。

使用年数が長くなるとアーム部分がゆるくなってしまう事があるので、ケージを掃除する際などに確認するようにしてください。

まとめ

今回の記事ではレオパを飼育する際のヒーターの必要性について紹介しました。

レオパは飼育が簡単で、室温の変化にも強い生き物ですが、室温が低い状態が続くと消化不良や腸閉塞などの病気になってしまう事があります。

室温を安定させていた方がレオパの変化にも気づきやすいので、ヒョウモントカゲモドキを飼育する場合はヒーターを設置して安定した室温で飼育するようにしてください。

爬虫類の飼育に必要な設備についてはこちらの記事で紹介しているので、爬虫類の飼育を考えている方は読んでみてください。