ニホントカゲの飼育は難しい?ニホントカゲの飼育方法や餌について紹介!!
ニホントカゲは日本に生息しているとても有名なトカゲです。だれでも一度は捕まえたことがあるんじゃないでしょうか?ニホントカゲを捕まえたから飼ってみたい方も多いと思います。今回の記事ではニホントカゲの特徴と飼育方法を紹介します。
ニホントカゲは尻尾が青くてツルツルしているトカゲです。日本にはニホントカゲとニホンカナヘビがいます。ニホンカナヘビは茶色でカサカサした肌をしています。名前が似ているので間違えて覚えている方もいるんじゃないでしょうか。
ニホントカゲは見たも美しく綺麗なのでとても人気高いトカゲです。子供の頃に捕まえて飼ったことがあるって人も多いと思います。でもニホントカゲを飼育するのは少し難しいので、立派な大人になるまで育てた人は少ないと思います。
今回の記事ではニホントカゲの特徴と飼育方法を紹介するのでニホントカゲを飼ってみたいと思う人はぜひ読んでみてください。
それではニホントカゲの特徴と飼育方法を紹介します。
ニホントカゲの特徴
ニホントカゲの特徴はなんといってもその見た目です。
子供の頃は尻尾が青くなっていて、とても美しいトカゲです。体には黒と黄色の縦縞模様が入っていてとても綺麗です。
大人になるにつれて尻尾の色や体の模様はなくなって、茶色で光沢のある体に変わっていきます。子供の頃の方が美しく綺麗ですが、大人になっても光沢があるので金トカゲと呼ばれたりしています。
ニホントカゲの生息地について
ニホントカゲは北海道から九州まで、日本に広く生息しているトカゲです。午前中は日当たりの良い場所にいることが多く、住宅街でも見かけることができます。森や森林の他にも木や草の多い公園にも生息しています。
ニホントカゲは土を掘って巣を作ります。春の終わりぐらいには巣の中で卵の孵化をします。斜面などを少し掘ってみると卵を守るニホントカゲが見つかることがあります。
ニホントカゲの体の大きさ
ニホントカゲは最大だと頭から尻尾の先までで、25cmほどまで成長します。オスに比べてメスの方が体が一回りほど太くなります。
ニホントカゲの寿命
ニホントカゲの寿命は飼育下では5年ほどだと言われています。長生きな個体だと10年以上生きることもあります。
飼育下では運動不足が原因で長生きできないことが多いので、ニホントカゲを飼育する場合は適切な環境で、運動不足にならないように飼育してあげてください。
冬眠させることで寿命が伸びると言われています。冬眠させないで飼育した方が安全に飼育することができますが、寿命は短くなってしまいます。
ニホントカゲを長生きさせたい場合は適切な環境で冬眠をさせて飼育するのがオススメです。
ニホントカゲの販売価格
ニホントカゲは爬虫類専門のショップで販売されていることがあります。
販売価格は個体やペットショップによっても違いますが1500〜2000円ほどで販売していることが多いです。
ニホントカゲは懐く?
ニホントカゲなどの爬虫類は飼い主に懐くことはありません。
日本とかは懐くことはありませんが飼い主に慣れやすいトカゲです。レオパやフトアゴなどの他の爬虫類も飼い主に慣れますが、ニホントカゲは特に飼い主に慣れやすいと思います。
飼い主に慣れてくると飼い主が近づくと餌をねだって近寄ってくる様になります。飼い主に慣れるとハンドリングすることもできる様になります。ニホントカゲは動きが早いのでハンドリングする際は逃げられない様に注意してください。
ニホントカゲの飼育方法
ちゃんと飼育設置を整えればニホントカゲは飼育することができます。
ニホントカゲには屋外飼育と屋内飼育の2つの飼育方法があります。それぞれの飼育方法について紹介します。
屋外飼育について
屋外飼育とは飼育ケースをベランダや庭などに設置して屋外で飼育する飼育方法です。屋外で飼育するので、気温は外気温と同じになるので、野生下同様に冬眠をします。
屋外で飼育する場合は、紫外線ライトを用意しなくても飼育することができます。屋外で飼育する際はケージに直射日光が当たらない様に注意してください。
直射日光が当たっているとケージ内の温度が高温になってしまいニホントカゲが熱中症になってしまいます。
屋内飼育について
屋内飼育は屋内に飼育ケースを設置するので、ニホントカゲを冬眠させないで飼育することができます。
冬場気温が下がってくると屋内飼育でも冬眠してしまうので、冬眠させないで飼育する場合は保温器具を用意して、ケース内の温度を25度前後で安定させるようにしましょう。
ニホントカゲは日本に生息しているトカゲなので、室内で飼育するよりは屋外で飼育したほうが簡単に飼育することができます。ニホントカゲのベビーを飼育する場合は室内で飼育するのは難しいので屋外で飼育するようにしましょう。
ニホントカゲの飼育に必要な設備
ニホントカゲを飼育する場合に必要な設備を紹介します。
飼育ケージ
飼育ケージは大きめのものを用意しておくとニホントカゲが運動不足になりづらいのでオススメです。
屋内飼育でも60cmサイズ以上の飼育ケースを用意してください。
ニホントカゲのオスは縄張り意識が強いので単独で飼育をしてください。幼体であれば多頭飼育することもできますが成体になると喧嘩をしてしまうので成体になる頃には単独飼育に切り替えてください。
成体を飼育するには60cmサイズ以上の飼育ケージが必要になります。60cmサイズ以上のプラケースはないので飼育ケージは衣装ケースやコンテナボックスが使用されることが多いです。
爬虫類用の飼育ケージで飼育することもできますが値段が高いので衣装ケースやコンテナボックスがオススメです。
蓋
屋外で飼育する場合は蓋が必要になります。
屋外で飼育していると鳥などに食べられてしまうことがあるので、ちゃんと蓋をして動かないように重りも設置しておきましょう。
ニホントカゲはヤモリの様に壁を登ることはできないので、十分な高さがある場合は不要です。蓋はバーベキュー用のネットがオススメです。
床材
ニホントカゲは土に穴を掘って生活をするので飼育する際は床材を入れてください。ニホントカゲは冬眠する際も土の中に潜るので屋外飼育する場合は絶対に床材を入れましょう。
床材は黒土と腐葉土をミックスするのがオススメですが、近くに森などがありちょうどいい土を調達できる場合は自分で調達しても構いません。
床材は5センチ以上は敷くようにしてください。屋外飼育する場合はもっと厚めに敷いてください。厚めに床材を敷いておくことで気温が高くなりすぎてしまった時に土の中に避難することができます。
成体を飼育する場合はピートモスやヤシガラ土を使うことができますが幼体を飼育するバイアは使用しない様にしてください。繊維質の床材を幼体の飼育に使用すると食道や気管に入ってしまい死んでしまうことがあるので、腐葉土と黒土を使用する様にしてください。
石
石を設置しておくと、日光やバスキングライトで温められた石の上に乗ってお腹を温めることができます。
お腹を温めることで消化が促進されて、代謝も上がります。石の他に流木などを設置しておくと立体的に移動することができ、自分で適温の場所に移動することができます。
石を用意するのが大変な場合はレンガや植木鉢などで代用することもできます。
水入れ
ニホントカゲは水分補給することが多いので、水入れを設置しておきましょう。水入れは細菌が繁殖しやすいので3日に1回ほどは用意を洗って綺麗に指定おきましょう。
紫外線ライト・バスキングライト
屋内で飼育する場合は紫外線ライトとバスキングライトが必要になります。
強い紫外線は必要ありませんが、屋内で飼育している場合は紫外線量が足りないので、紫外線ライトを設置してください。
バスキングライトはホットスポットを作るために必要になります。ニホントカゲなどの昼行性のトカゲは日光浴をして体温をあげてから餌を食べたりなどの活動を始めます。バスキングライトがないと体温をあげることができず代謝が下がってしまうので用意してください。
ニホントカゲの餌について
ニホントカゲは小型の昆虫を食べます。
ニホントカゲを飼育する際はコオロギやレッドローチなどの餌用に販売されている昆虫を与える必要があります。
野生のニホントカゲは警戒心も強いので、生きた餌しか食べてくれません。飼育環境にや人間に慣れてくればピンセットからも餌を食べてくれるので人工餌で飼育することができますが、飼育を始めたばかりでは人工餌で飼育するのは難しいです。
なので、ニホントカゲを飼育する場合は生きた昆虫も一緒に飼育しなければいけません。昆虫が苦手な方はニホントカゲの飼育は難しいともいます。
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人工餌について
ピンセットからの給餌に慣れて、人工餌に餌付いてくれれば人工餌で飼育することができます。
ニホントカゲレオパなどの同じ昆虫食の爬虫類用の人工餌で飼育することができます。
人工餌にはペレットタイプのものやゲル状のもの、練り餌タイプのものがあります。ペレット状の人工餌は与える際に水でふやかさなければいけませんが常温で保存することができるので管理が楽です。
水に浸けてふやかすとボロボロになってしまうので、ふやかす時は霧吹きをして湿らせるのがオススメです。霧吹きをして湿らせて3分ぐらいすると柔らかくなります。
餌の与え方について
餌の与える量や頻度は飼育している個体によって変わってきます。
幼体を飼育する場合は毎日食べるだけ与えても問題ありませんが、大人のニホントカゲに毎日餌を与えていると、消化不良や肥満の原因になってしまいます。
大人のニホントカゲを飼育する場合は頭の半分ほどのサイズの餌を週に2回2匹ほど与えるのが丁度いいと思います。
飼育環境に慣れてきたらピンセットからの給餌に挑戦してみてください。飼い主に慣れてきて隠れていることが少なくなったら、ピンセットでコオロギなどの生き餌をつまんで顔の前に持って行ってください。
餌に気づけばピンセットからも餌を食べてくれます。何度もピンセットから餌を与えていると、人が近づくと餌がもらえる、ピンセットを見ると餌が貰えるとと覚えてくれます。
ピンセットから餌がもらえると気づいてくれれば人工餌も食べてくれるようになるので、飼育に慣れてきたらピンセットからの給餌してみてください。
サプリメントについて
昆虫だけを与えているとカルシウム不足になってしまいます。
カルシウム不足になるとくる病という病気になります。くる病になると骨が弱くなり、歩けなくなったり、餌を食べられなくなったりするので、くる病にならないようにサプリメントも用意しましょう。
爬虫類用のサプリメントは粉状になっていて、粉を餌にまぶして使用します。餌にサプリメントをまぶすことをダスティングと言います。
毎回サプリメントを与えなくてもいいですが、3回に1回ほどはダスティングした餌を与えてください。
カルシウムの他にもビタミンDが不足することでくる病になってしまいます。ビタミンDは紫外線を浴びることで体の中で作り出します。ビタミンDが不足するとカルシウムを吸収することができなくなってしまうので、カルシウムだけでなくビタミンDも不足しないように注意してください。
ニホントカゲはそこまで強い紫外線量が必要なわけではありませんが、室内で飼育していると紫外線不足になってくる病になってしまうので、サプリメントの他に紫外線ライトも忘れないで設置してください。
ニホントカゲと同様に日本に生息しているカナヘビの飼育方法はこちらの記事で詳しく紹介しているので、カナヘビを飼育してみたい方はぜひ読んでみてください。
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爬虫類の飼育に必要な設備についてはこちらの記事で紹介しているので、爬虫類の飼育を考えている方は読んでみてください。
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