カナヘビは人工餌で飼育できる?オススメの人工餌と与え方を紹介!
カナヘビは日本に広く生息しているトカゲで、都市部にも生息している爬虫類です。
カナヘビは身近な爬虫類なので、子供の頃に捕まえた事がある人も多いと思います。また、子供が捕まえたりなどで、飼ってみたいけどどんな餌を与えればいいのわからない人も多いと思います。
カナヘビは人工餌で飼育する事もできるので、爬虫類の中でも飼育がしやすい種類です。今回の記事ではカナヘビにオススメの人工餌と人工餌の与え方について紹介します。
カナヘビは人工餌で飼育する事ができます。
ニホンカナヘビやニホントカゲは肉食で、主に昆虫を食べています。飼育下でも飼育環境に慣れるまでは生きた昆虫を与えて飼育する必要がありますが、飼育環境に馴れれば人工餌でも飼育する事ができます。
個体によってはすぐに人工餌を食べてくれるようになる事もあります。
今回の記事ではカナヘビにオススメの人工餌と人工餌の与え方について紹介するので、カナヘビを飼ってみたい方はぜひ読んでみてください。
カナヘビの餌について
カナヘビは昆虫食の爬虫類なので、飼育する場合はコオロギやレッドローチなどの生き餌や同じ昆虫食のヒョウモントカゲモドキ用の人工餌を与える必要があります。
カナヘビは飼育を始めたばかりは人を怖がって人工餌を食べない事があったり、起き餌をしていても餌に気づかない事があります。
人工餌を与えても食べない場合は生き餌を与える必要があるので、虫が苦手な方は人工餌を食べない場合は早めに逃がしてあげるようにしましょう。
生き餌はコオロギやレッドローテなどを与える事ができます。コオロギやレッドローチなどの生き餌は爬虫類専門店や熱帯魚ショップなどで販売されています。
他にも釣り用の生き餌を与えたりする事ができます。カナヘビの餌についてはこちらでも紹介しているので、そちらも読んでみてください。カナヘビの餌について!カナヘビにオススメの餌と餌の与え方を紹介!!
人工餌を与えるメリットについて
人工餌には生き餌にはない様々なメリットがあります。
人工餌を食べてくれるなら、生き餌を与えるよりも人工餌を与えて飼育するのがオススメです。まずは人工餌を与えるメリットを紹介します。
栄養バランスがいい
人工餌は昆虫食の爬虫類の事を考えて作られているので、栄養バランスがよく、人工餌だけで生涯飼育する事ができます。
カナヘビなどの昆虫食の爬虫類を飼育する場合は与える餌によってはカルシウム不足になってしまう事があります。
リンとカルシウムのバランスが1対1.5〜2ぐらいが理想だと言われています。リンはカルシウムの吸収を阻害してしまうので、リンよりもカルシウムを多く与える必要があります。
コオロギやレッドローチなどの生き餌はカルシウムよりもリンの方が多いので、生き餌で飼育する場合はカルシウム剤を餌に添加してから与える必要があります。
その点人工餌は栄養バランスが取れているので、カルシウム剤などのサプリメントを添加しないで与える事ができます。
特に小さい時は必要とするカルシウムの量が多く、不足すると病気になってしまう事があるので、小さなカナヘビを飼育する場合は特に与える餌に気をつけてください。
長期保存する事ができる
人工餌は種類にもよりますが、1年以上保存する事ができます。
ペレットタイプの人工餌の場合は冷蔵庫で保存する必要もないので、保存がとても楽です。
生き餌を与える場合はコオロギやレッドローチなどに餌を与えて保存する必要があります。
コオロギは蒸れに弱く、湿度が高くなりすぎると全滅してしまう事もあります。
人工餌は生き餌を保存するよりも楽に保存する事ができるので、カナヘビの飼育が楽になります。
人工餌の種類によっては冷蔵庫で保存する必要がある商品もあるので、人工餌を選ぶ際は保存方法にも気をつけましょう。
値段が安い
人工餌は生き餌に比べて値段が安く、餌代を安く抑える事ができます。
コオロギやレッドローチはお店にもよりますが、20〜30匹で500円ほどで販売されています。20〜30匹購入しても使い切る前に生き餌が大きくなってしまい与えられなくなったり、気をつけて保存していてもロスが出てしまいます。
人工餌は値段も安く生き餌の用に保存する必要がないので、、餌代を安く抑える事ができます。
人工餌のデメリットについて
人工餌は栄養バランスがよく長期保存ができ、値段も安いですが、デメリットもあります。
私はデメリットを考えても生き餌より人工餌を与えて飼育する方がオススメです。
メリットだけでなくデメリットも紹介するので、どちらの餌を与えるか考えてみてください。
嗜好性が低い
生き餌に比べると人工餌は嗜好性がよくありません。
生き餌は動きや匂いなどでカナヘビの食欲を刺激しますが、人工餌にはそういった刺激がないので嗜好性が低くなります。
嗜好性が低いので個体によっては食いつきが悪い事があります。個体によって食べない事もあるので、人工餌を与えて飼育する場合は色々な餌を試してみるのがオススメです。
急に食べない事がある
カナヘビなどの爬虫類は急に人工餌を食べなくなってしまう事があります。
いつもは人工餌を与えているのに、たまに生き餌を与えると人工餌を食べなくなってしまう事があります。
また、人工餌に飽きてしまって食べなくなる事もあります。
お腹が空けばまた食べてくれる事が多いですが、急に餌を食べなくなるとびっくりしちゃいますよね。
人工餌のタイプについて
人工餌には様々な種類があります。
種類によって保存方法や与え方が違うので使いやすいものを選ぶようにしましょう。
ペレットタイプ
ペレットタイプは乾燥している粒状の人工餌です。
乾燥しているので、冷蔵庫で保存する必要はありませんが、与える際は水に浸してふやかす必要があります。
水に付けている時間が長いと崩れてボロボロになってしまうので、ペレットタイプの人工餌を与える場合は霧吹きをして餌を湿らせて、5分ほど待って餌が柔らかくなってから与えるのがオススメです。
ゲルタイプ
キューリンから販売されているレオパゲルなどのゲルタイプの人工餌も販売されています。
パウチパックにゲル状の餌が入っていて、これを絞り出して与えます。
ペレットと違いふやかす必要はありませんが、ゲルタイプの餌は冷蔵庫で保存する必要があり、与える際は常温に戻す必要があるので、すぐに与えられる訳ではありません。
ゲルタイプの人工餌は消費期限が短く開封後1ヶ月ほどです。カナヘビ1匹だけでは使いきる事ができないので、注意してください。
ゲルタイプにはレパシーから販売されているグラブパイという商品もあります。粉状の餌で、熱湯で溶かす事でゲル状になります。
作った餌は冷蔵庫や冷凍庫で保存する事ができるので、ゲル状の餌を使用する場合はグラブパイがオススメです。
カナヘビにオススメの人工餌について
それではカナヘビにオススメの人工餌を紹介します。
レオパドライ
キョーリンから販売されているレオパ用の人工餌です。
カナヘビもよく食べるのでオススメの人工餌です。腸内環境を整える善玉菌も配合されているので、フンの匂いを抑える事ができます。
ペレットタイプの人工餌なので、保存期間も長く常温で1年以上保存する事ができます。
ペレットタイプの餌の中でも保水性が高く、水に付けた時に他の餌に比べてモチモチしている印象があります。
レオパブレンドフード
ジェックスから販売されているペレットタイプの人工餌で、こちらもカナヘビの餌として使用される事が多いです。
販売しているお店も多くホームセンターでも購入する事ができます。レオパドライよりも販売されている事が多い印象があります。
昆虫食の爬虫類全般に使用する事ができる餌なので、カナヘビに飼育にもオススメです。
グラブパイ
グラブパイは粉状になっていて、お湯と混ぜてゲル状にしてから与えるタイプの人工餌です。
お湯と混ぜて与えるので、粉末の3〜4倍ほどの量のフードを作る事ができ、好きな柔らかさにする事ができます。
人工餌の中でも作った餌は冷凍庫や冷蔵庫で保存する事ができます。作るのが少し面倒ですが、値段が安くコスパがいいのでオススメです。
人工餌の与え方について
人工餌を与えるにはまずは人工餌に慣れさせる必要があります。
カナヘビは人工餌に慣れやすいので、時間を掛けずに人工餌を与える事ができます。簡単に人工餌の与え方について紹介します。
飼育環境に慣れさせる
飼育を始めたばかりは飼育環境に慣れるまで隠れている事が多く、餌を食べない事が多いです。
2〜3日ほどそっとしておく事で飼育環境に慣れてくれるので、しばらくそっとしておくようにしましょう。
飼育環境に慣れていない時は、物陰に隠れていたり、ケージ内を走り回って逃げようとしたりしています。そうした時に無理して餌を与えても怖がらせてしまうだけなので気をつけてください。
最初の1週間ぐらいは生き餌を与えて飼育をして、数日して落ち着いた様子があれば人工餌を与えてみましょう。
ピンセットから餌を与える
飼育環境に慣れてきたらピンセットから人工餌を与えてみてください。
ピンセットを怖がって餌を食べない事もあるので、ピンセットから餌を食べない場合は生き餌をピンセットで与えて、ピンセットからの給餌に慣れさせてください。
ピンセットから餌を与える事で、どのぐらい餌を食べているのか確認する事ができます。多頭飼育している場合やちゃんと餌を食べているか心配な場合はピンセットから餌を与えるようにしましょう。
置き餌をする方法
カナヘビは置き餌でも食べてくれます。
餌皿に人工餌を入れてケージ内に設置しておけばカナヘビが食べたい時に食べてくれます。人工餌に慣れて入れば置き餌でも食べてくれるので、ピンセットから餌を食べるようになったら置き餌でも与えてみてください。
まとめ
今回の記事ではカナヘビにオススメの人工餌と人工餌の与え方について紹介させていただきました。
カナヘビは人工餌で飼育する事ができ、人工餌だけでも生涯飼育する事ができますが、急に餌を食べなくなってしまう事もあるので、そういった場合は生き餌を与える必要があります。
カナヘビを飼育していると生き餌を与えなければいけない場面が出てくる事もあるので、生き餌にも慣れておくようにしましょう。
爬虫類の飼育に必要な設備についてはこちらの記事で紹介しているので、爬虫類の飼育を考えている方は読んでみてください。
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