ミルワームの栄養価とミルワームを与えるときの注意点を紹介!!
ミルワームは入手が簡単なので、爬虫類などのペットの餌によく使われます。ミルワームなどの生き餌を与える場合は栄養バランスが偏らないように注意が必要です。今回の記事ではミルワームの栄養価とミルワームを与えるときの注意点を紹介します。
ミルワームはペットショップで販売されているので、コオロギや冷凍マウスよりも入手が簡単で値段も安いので、爬虫類だけじゃなく熱帯魚やハリネズミなどの餌として使われることも多いです。
保存も楽で使いやすい餌ですが、ミルワームだけでは栄養バランスが偏ってしまうので与える際は注意が必要です。
今回の記事では、ミルワームの栄養価とミルワームを与えるときの注意点を紹介するので、爬虫類を飼育している人はぜひ読んでみてください。
それでは、ミルワームの栄養価とミルワームを与えるときの注意点を紹介します。
ミルワームの栄養価
ミルワームは値段も安く簡単に入手できるし保存も簡単なので、使い勝手はいいですか栄養価はあまり良くありません。
ミルワームはコオロギに比べて脂肪分が多いです。また、カルシウムが少なくリンを多く含んでいるので、長期に与えているとクル病になってしまいます。
カルシウムとリンの比率について
リンを取りすぎるとカルシウムの吸収を妨げてしまいます。爬虫類を飼育する場合はリンとカルシウムの比率が2:1になるのが理想です。
コオロギの場合はリンとカルシウムの比率が4:1ほどでミルワームの場合は8:1ほどです。コオロギの場合はカルシウム剤まぶせばカルシウムとリンの比率が2:1になりますがミルワームはカルシウム剤をまぶしても理想の比率にはなりません。
なので、長期にミルワームを与えているとカルシウムが不足してクル病になってしまいます。クル病になると骨が弱くなってすぐに骨折するようになったり、背骨が曲がって成長してしまったりします。
脂肪分とタンパク質について
ミルワームは脂肪とタンパク質が多いので、弱っている個体や餌をあまり食べてない個体など太らせたい個体に与えるのにはオススメです。
ヒョウモントカゲモドキなどを繁殖させる場合など、クーリングをしなければいけない場合にはミルワームがオススメです。
脂肪分が大すぐると成長を早くしたり痩せている個体にはいいかもしれませんが、与えすぎると脂肪過多になってしまったり、肝臓の病気になってしまうことがあるので、与えすぎには注意してください。
ケチン質について
ミルワームの皮はケチン質という成分が含まれています。ケチン質を爬虫類は消化することができないので、ミルワームは消化が悪いと言われています。
ケチン質はミルワームの皮の他にコオロギの羽やエビの尻尾にも含まれています。なので、コオロギを与えても羽が消化されずに出てくることがあります。
ミルワームを与える場合は脱皮したての皮の白いものを与えるのがオススメです。
ミルワームを与えるときの注意点
先ほども紹介しましたがミルワームはコオロギに比べて栄養価が良くないので与えすぎには注意が必要です。
生き餌を与えるときは事前に餌の栄養価を高めるガットローディングとサプリメントを添加することで、生き餌の栄養価を高める必要があります。
ガットローディングについて
ミルワームはビタミンなどの栄養価もあまり良くないのでミルワームにちゃんと餌を与えて栄養価を高めておくようにしましょう。
ミルワームはなんでも食べるので、野菜のくずや果物の皮などなんでも食べます。与えすぎて腐ってしまうとフスマも悪くなってしまうので、1日で食べきれる量を与えるようにして下さい。
サプリメントについて
ミルワームに餌を与えて栄養価を高めておくだけでは栄養バランスがあまり良くないので、カルシウム剤やビタミン剤をまぶしてから飼っているペットに与えるようにしましょう。
ミルワームを与える場合はビンなどのケースにミルワームを入れて、サプリメントを満遍なくふりかけてください。サプリメントをふりかけたらピンセットを使って与えたり、餌皿に入れて与えるようにしましょう。
ミルワームは脂肪分が多く消化が悪いので与えすぎると消化不良になってしまうことがあります。お腹が膨らんでくると消化不良の可能性があるので注意してください。
爬虫類の飼育に必要な設備についてはこちらの記事で紹介しているので、爬虫類の飼育を考えている方は読んでみてください。
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