ヒョウモントカゲモドキの産卵について!産卵床や産卵前の行動、産卵した時の対処法を紹介!!
ヒョウモントカゲモドキは交尾がうまく行きと1ヶ月ぐらいで卵を産みます。産卵まで上手く行っても産卵する前に産卵床を用意しておかないと孵化率が下がってしまいます。今回の記事では、ヒョウモントカゲモドキの産卵前の行動や産卵床について紹介します。
前回の記事では、ヒョウモントカゲモドキを繁殖させる方法を紹介しました。クーリングとペアリングの方法を紹介しましたが、クーリングとペアリングがうまくいって交尾をしてくれたら、ヒョウモントカゲモドキは1ヶ月ぐらいで卵を生みます。
レオパの繁殖方法についてはこちらの記事でも紹介しているので、そちらも読んでみてください。レオパの繁殖について!!ヒョウモントカゲモドキの繁殖方法と手順、注意点を紹介!!
産卵までは比較的簡単にできますが、生まれた卵は保管に気をつけないと孵化率が下がってしまいます。
今回の記事では、ヒョウモントカゲモドキを産卵させるときに気をつけてほしいことを紹介するので、ヒョウモントカゲモドキを繁殖させたい人はぜひ読んでみて下さい。
それではヒョウモントカゲモドキが産卵したときに気をつけて欲しいことを紹介します。
産卵前に準備するもの
繁殖を成功させるにはしっかりと準備をして計画的に行う必要があります。まずは産卵前に準備しなければいけないものを紹介します。
産卵床
交尾がうまくいったら産卵床を用意しましょう。
ヒョウモントカゲモドキを繁殖させるためには産卵床が必要です。
産卵床はヒョウモントカゲモドキのメスが、産卵を行う場所のことを言います。ヒョウモントカゲモドキの卵は、生まれてから少しすると胚の位置が決まります。胚の位置が決まってから上下が逆になってしまったり、転がってしまったりすると孵化率が下がってしまいます。
産卵床を用意しておかないと卵が転がったりしてしまいうまく孵化しないことがあるので、ちゃんと産卵床を用意しましょう。
ヒョウモントカゲモドキのメスが産卵床を気に入れば、穴を掘って産卵床で卵を産んでくれます。
産卵床に上手いこと卵を産んでくれないこともありますが、産卵床に産まなかった場合には上下が逆にならないように注意して産卵床にゆっくり置いて下さい。また、水入れの中に産卵してしまうことがあるので、ヒョウモントカゲモドキが抱卵したら飼育ケージから水入れを取り出してください。
卵も呼吸をしているので、水入れの中に産卵してしまうと呼吸ができなくて卵が死んでしまいます。
飼育ケージから水入れを取り出すと水を飲むことができなくなってしまうので、毎日ちゃんと霧吹きをして水が飲めるようにしてください。
産卵床の作り方
産卵床、ヒョウモントカゲモドキがすっぽり入る大きさのタッパーとカッターで作ることができます。大きめのタッパーを用意して、蓋にヒョウモントカゲモドキが入れるぐらいの穴をを開けたら、黒土やヤシガラ土、ミズゴケ、バーミキュライトなどの湿らせてから敷くだけです。
コンパスカッターというものがダイソーで販売されています。普通のカッターよりも簡単に穴を開けることができるので用意しましょう。普通のカッターを使う場合は指を切らないように注意してください。カッターで穴を開けたら切り口で怪我をしないようにやすりなどで削っておきましょう。
タッパーもコンパスカッターも100均で販売しているので、200円あれば作ることができます。
床材について
ヒョウモントカゲモドキの卵を孵化させるためには温度と湿度をしっかりと管理する必要があります。保湿性の高い床材だと湿度が管理しやすいので、バーミキュライトや赤玉土などを混ぜて使用されることが多いです。
床材を敷いたら霧吹きで床材を湿らせてください。このとき水分が多くなりすぎないように注意してください。床材は強く握っても水滴が落ちない程度に湿らせるようにしましょう。
ハッチライトという爬虫類用の産卵用の床材も販売されています。他の床材に比べて値段は高いですが、湿らせなくても使用することができ、カビも生えずらいので使いやすいです。
ヒョウモントカゲモドキを繁殖させるために必要なものはこちらの記事でも紹介しているので、そちらも読んでみてください。
ヒョウモントカゲモドキの繁殖方法、クーリングなど必要な準備を紹介!!
ヒョウモントカゲモドキが卵を産んだのを確認したら、タッパーごと産卵床をゲージから取り出しましょう。
保温器
ヒョウモントカゲモドキを孵化させるためには温度の管理も大切です。
パネルヒーターなどの保温器具を使用して温度を管理することもできますが、しっかりと温度を管理したい場合は保温器を使用するのがオススメです。
爬虫類用の保温器も販売されていますが、飲み物などを温めたりするための保温器を代用することもできます。爬虫類用のものに比べて値段も安いので、そういったものを使用するのがオススメです。
保冷温庫であれば温めたり冷やしたりすることができるので、卵を温める他にクーリングにも使用することができます。値段は1万円ほどと少し高いですが、安全に卵を管理することができるので、用意しておくのがいいと思います。
ヒョウモントカゲモドキの卵の管理の仕方
ヒョウモントカゲモドキが産卵したからといって、絶対に孵化するとは限りません。
ヒョウモントカゲモドキが産卵したからといって、安心せずにちゃんと孵化するまでしっかり飼育してあげましょう。
孵化させるための温度と湿度について
ヒョウモントカゲモドキの卵を孵化させるためには、卵を転がらないように気をつけて、室温湿度をしっかり管理しましょう。
ヒョウモントカゲモドキの卵は上下が変わってしまうと成長しなくなるので、卵の上下がわかるようにマジックなどで印をつけたら転がらないようにして保管してください。
先ほど紹介した産卵床のまま保管するか、インキュベーターに移して室温25〜30度、湿度は80〜90度で保存しましょう。
日の当たる場所などの室温の変化が激しいところに置いておくと孵化せずに死んでしまうことがあるので気をつけて下さい。
ヒョウモントカゲモドキの産卵前の行動について
ヒョウモントカゲモドキは交尾をしてから10日ぐらいで抱卵します。抱卵するとメスのお腹は膨らんできます。抱卵するとお腹にうっすらと卵がすけて見えるので、抱卵しているかはお腹をみれば確認することができます。
ヒョウモントカゲモドキは基本的には1回の産卵で2つの卵を産むので、抱卵すると白い影がお腹の左右に1つずつ確認することができます。
早い個体は抱卵から2週間ぐらいで産んでしまうことがあります。長いと2ヶ月近くかかることもあるので、ヒョウモントカゲモドキの体調を見ながら産卵を待ちましょう。2ヶ月以上しても産卵をしないようだったら一度獣医さんに見てもらってください。
産卵が近くなってくるとメスのお腹はパンパンに膨らみます。産卵が間近になると餌も食べなくなります。ケージの中を動き回ったり、砂を掘る仕草をするようになったら本当に産卵間近です。
孵化するまでの期間について
ヒョウモントカゲモドキの卵が孵化するまでは個体差があるので、1ヶ月ぐらいで孵化するものもいれば2ヶ月ぐらいかかってしまうことがあります。
湿度と温度にさえ気をつけておけば、簡単に死んでしまうことはありません。初めて卵を産むメスは無精卵を産んでしまう可能性が高いです。無精卵を産んでしまうことはどうしようもないので、無精卵が生まれてしまった場合は次の産卵の機会を待ちましょう。
無精卵は普通の卵より一回り小さいので、生まれた卵が両方無精卵じゃなければ、見ればわかると思います。
ヒョウモントカゲモドキを孵化させるときの管理方法はこちらの記事で紹介しているので、そちらも読んでみてください。
ヒョウモントカゲの卵の管理方法を紹介
産卵を終えたメスの体調管理に気をつけよう
繁殖のことを考えると、生まれてくるベビーに気を取られてしまいますが、産卵を終えたメスの体調にも気を使ってあげてください。
産卵にはすごく体力を使うので、交尾が終わったあとや産卵が終わったあとには、栄養価の高い餌をあげるようにしましょう。抱卵中は栄養不足になってしまうことがあるので、抱卵中は食べるようであれば毎日餌を与え、メスが痩せないように注意してください。
産卵をするためにはカルシウムやビタミンを多く消費するので、交尾の後産卵の後にはフタホシなどの昆虫を多くあげるようにして栄養不足にならないようにサプリメントをダスティングしてください。
ヒョウモントカゲモドキの寿命や飼育方法はこちらの記事で、ヒョウモントカゲモドキを飼おう!平均寿命と飼育方法などを紹介!!で紹介しているので、こちらの記事も読んでみてください。
爬虫類の飼育に必要な設備についてはこちらの記事で紹介しているので、爬虫類の飼育を考えている方は読んでみてください。
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