カミツキガメの特徴について!カミツキガメの生態やワニガメとの違いを紹介!!

カミツキガメの特徴について!カミツキガメの生態やワニガメとの違いを紹介!!

カミツキガメはペットとして日本に持ち込まれて、日本で野生化してしまったカメです。危険なカメとして有名なので、名前を知っている人も多いと思います。今回の記事ではカミツキガメの特徴について紹介します。

カミツキガメは印旛沼などに生息している外来種の亀です。繁殖は確認されていませんが、東京都など印旛沼以外にも様々な場所に生息しています。

噛む力が強いので噛まれてしまうと大怪我をしてしまいます。とても危険なカメなので見つけても近づかないようにしましょう。

今回の記事では、カミツキガメの特徴や飼育できるのかについて紹介するので、興味がある方はぜひ読んでみてください。

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カミツキガメの特徴

カミツキガメ

カミツキガメはカミツキガメ科カミツキガメ属に分類されているカメです。

ワニガメと混同されることが多いですがワニガメとは違う種類のカメになります。元から日本に生息していた訳ではなく、ペットとして輸入された個体が飼いきれなくなって逃がされたことによって野生化しています。

カミツキガメは北米大陸、から南米大陸まで広く生息している水棲の亀です。日本では特定外来生物に指定されていて、テレビなどでも駆除されている映像が流れているので、知っている方も多いと思います。

カミツキガメのベビーはとても可愛くて飼育もしやすいのでペットとして人気でした。ただ、大人になると体格も大きくなって凶暴になるので、飼いきれなくなって逃がされてしまうことがあり、日本に定着する様になりました。

カミツキガメはペットにできる?

カミツキガメはペットとして飼育することができません。

カミツキガメは特定外来生物に指定されているので、研究などの目的を除き、飼育や販売、移動が禁止されています。

以前は特定動物に指定されていただけなので、都道府県の許可があればペットとして飼育することができました。

2005年に特定外来生物に指定されてしまったので、カミツキガメの飼育は禁止されることになりました。

カミツキガメの体長

カミツキガメの甲長は最大で50cm程度まで成長するのでとても大きなカメです。実際にカミツキガメを見てみるとこれだけ大きくなるんだから、飼育するのはとても大変だなと思います。

甲長は50cmほどですが、全長は1メートルほど近くにまで成長します。体重は平均では15kgほどと言われていますが、大きな個体だと30kgほどまで成長します。

カミツキガメの寿命

カミツキガメの寿命はとても長く50年ほど生きると言われています。

長生きな個体だと80年ほど生きることもあるそうなので、とても長生きな亀です。今はもうカミツキガメを飼育することはできませんが、これだけ大きなカメを50年飼育すると考えると一般家庭での飼育は難しいことがわかります。

カミツキガメの見分け方

カミツキガメの甲羅はドーム状になっていますがよくみると縦方向に3本の隆起線が入っています。

ワニガメの場合は甲羅に発達したキールが入っていて、甲羅はトゲ状になっているので、ワニガメとカミツキガメは簡単に見分けることができます。

また、カミツキガメの後縁はギザギザしているので、そこを見ればカミツキガメと他のカメを見分けることができます。

カミツキガメやワニガメは甲羅のお腹の部分(腹甲)が十字状になっているので、ひっくり返せば他のカメとカミツキガメを見分けることもできますが、危険なので見つけても触らな様にしましょう。

カミツキガメの生態

カミツキガメはワニガメと同じでほとんどを水の中で過ごします。

流れが早い環境を好まないので、川などよりは池や沼に多く生息しています。水中では底に泥がまたっていたり、石や水草などの隠れられる場所が多い水深のある環境に生息していることが多いです。

カミツキガメは雑食性のカメで、魚や小動物の他にも水草や植物の葉や茎など口に入るものはなんでも食べてしまいます。野生下では魚や虫などの他に鳥や哺乳類も捕食します。

カミツキガメの天敵はワニになりますが日本にはワニがいないので、ある程度成長すると他の生き物に捕食されることはなく無敵です。

捕食されることなく、大きく成長してしまうので日本の生態系に悪影響を与えてしまうので、特定外来生物に指定されることになりました。

カミツキガメの繁殖について

繁殖期は特に決まっておらず、冬以外であれば繁殖することができると言われています。

産卵は春から夏にかけて行われることが多く、1回の産卵で20〜30個ほどの卵を生みます。ワニガメは性成熟するまでに10年ほどかかると言われていますが、カミツキガメは5年ほどで性成熟します。

なので、ワニガメに比べてカミツキガメのほうが繁殖スピードが早いです。

カミツキガメは交尾をした後、精子がメスの体内に数年間生存し、必要な時に受精をする遅延受精をします。なので、1度交尾をすれば必要な時に受精をして産卵することができます。

産卵は5〜9月ほどにかけて行われます。メスが10cmほどの巣穴を掘って、その中に3cmほどのピンポン玉の様な丸い卵を産みます。卵は2〜4ヶ月ほどで孵化をします。

水棲のカメですが、陸上を移動することもでき、産卵のために陸上を長距離移動することもあります。

カミツキガメの危険性

カミツキガメはワニガメに比べると少し可愛らしいですが、ワニガメよりもカミツキガメのほうが危険です。

カミツキガメはワニガメに比べて動きが俊敏で気性も荒く、首を長く伸ばすことができるので、不意に噛まれてしまう可能性もあります。

ワニガメは陸上ではお腹を引きずって歩きますが、カミツキガメはお腹を空中に持ち上げて歩くので、ワニガメよりも早いスピードで動くことができます。

陸上にいるときは産卵が近かったりして、水中にいるときよりも神経質になっていることが多いので見つけても近付かない様にしましょう。

噛む力について

カミツキガメは危険なイメージはありますが、噛む力だけで言えばカミツキガメより大きく成長するワニガメの方が強いです。

カミツキガメに噛まれても指が食いちぎられることはありませんが、ワニガメの場合は人間の指を噛みちぎる力があります。

ただ、指は噛み千切れなくても何針か縫うほどの怪我をしてしまうので、扱いには注意が必要です。

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Posted by hachuarium