フトアゴヒゲトカゲの飼育方法について!寿命や性格、飼育に必要な設備を紹介!!
爬虫類を飼いたいと思った時に候補に上がってくるのがフトアゴヒゲトカゲだと思います。フトアゴヒゲトカゲは飼育がしやすく爬虫類の中でも特に人気の高いペットです。恐竜のような荒々しい見た目をしていますが、餌を食べる仕草などが可愛らしくペットとして人気があります。今回の記事では、フトアゴヒゲトカゲの特徴と飼育方法を紹介します。
フトアゴヒゲトカゲは爬虫類の中では体が丈夫で飼育が簡単なので、初めて爬虫類を飼育する方にもおすすめのペットです。
頭もよく、飼い主の顔を覚えることができたり、簡単な単語であれば覚えることができるそうです。もちろんハンドリングもできるし、散歩をすることだってできます。恐竜のような荒々しい見た目をしていますが、性格は大人しく、餌を食べる仕草など愛嬌がありとても可愛らしいです。
飼育が簡単な爬虫類を言われていますが、爬虫類を飼育する場合は必要な設備も多く、しっかりと飼育環境を整えておかないと病気になってしまいます。
今回の記事では、フトアゴヒゲトカゲの特徴と飼育方法を紹介するので、爬虫類を飼ってみたいと思う人やフトアゴヒゲトカゲを飼いたいと思う人はぜひ読んでみてください。
それではフトアゴヒゲトカゲの特徴と飼育方法を紹介します。
フトアゴヒゲトカゲの特徴
生息地 | オーストラリア |
体長 | 45〜55cmほど |
寿命 | 6〜7年ほど |
販売価格 | 8000〜15000円ほど |
まずはフトアゴヒゲトカゲの簡単な情報について紹介します。
生息地について
フトアゴヒゲトカゲはオーストラリアの乾燥地帯に生息するトカゲです。
砂漠は日中は暑いですが太陽が沈んで夜になると気温はぐんと下がります。フトアゴヒゲトカゲは温度差の大きな過酷な環境を生き抜いているのでとてもタフなトカゲです。
夏場の最高気温は39度、冬場の最低気温は8度という温度変化の大きな環境に生息しているトカゲです。
体長について
体長は平均で45センチ程度ですが、大きいものでは55センチぐらいまで成長します。
ジャーマンジャイアントと呼ばれる種類は60センチぐらいまで成長するので飼うときは気をつけてください。
生後2〜3ヶ月ほどすると30cmほどまで成長し、生後半年ほどで40cmほどまで成長します。フトアゴヒゲトカゲは成長が早いので飼育する際は大きくなることをちゃんと考えて飼育するようにしましょう。
見た目の特徴
見た目は大きな頭に平たい体を持ち、頭の後ろや体の横の部分にトゲ状の鱗があります。見た目は堅そうですが、触ってみるとゴムのような感触でそんなに硬くはありません。
また、大きくなるにつれ、喉が黒くなってくるので、アゴヒゲって名前が付いています。
寿命
寿命はだいたい6〜7年程度だと言われています。海外では、12年生きたフトアゴヒゲトカゲも居るそうなので、7年以上生きることもあります。
ストレスの少ない環境で、栄養バランスの取れた餌を与えることで長生きさせることができるので、フトアゴヒゲトカゲを飼育する場合はしっかりと飼育環境を整えるようにしましょう。
性格
フトアゴヒゲトカゲは性格が温厚でおとなしいので、ハンドリングすることができます。
また、フトアゴヒゲトカゲは知能が高く人に慣れやすいと言われています。中には攻撃的な個体もいるので、購入する際には、落ち着いていて飼育ケージから逃げようとしない個体を選ぶのが良いと思います。
販売価格について
最近では繁殖個体の流通が増えて変わった体色のフトアゴヒゲトカゲも多く販売しています。品種改良も盛んに行われている爬虫類で、様々なモルフが作られています。オレンジや黄色の強いモルフなどが人気です。
普通のフトアゴヒゲトカゲの場合は1万円ぐらいで販売されていますが、珍しい色のフトアゴヒゲトカゲは3万円以上の値段が付いています。特にこだわりがなければ1万円前後で購入することができます。
フトアゴヒゲトカゲの種類や販売価格についてはこちらの記事で、フトアゴヒゲトカゲっていくらするの?フトアゴヒゲトカゲの値段を紹介!!で紹介しているので、こちらの記事も読んでみてください。
フトアゴヒゲトカゲを飼育するために必要なもの
- 飼育ケージ
- バスキングライト・紫外線ライト
- 保温器具
- 床材
- 餌入れ・水入れ
- シェルター
- 石
必要な機材が多いのでフトアゴヒゲトカゲを飼育する場合は、ちゃんと飼育設備が整っているかチェックしておきましょう。
飼育ケージ
成長すると50cm以上まで成長するので、最終的には90cmぐらいの大きさのある飼育ケージが必要になります。
ベビーのうちは60cm程度の飼育ケージで飼育することができるので、成長に合わせて飼育ケージを大きくしていくのがおすすめです。60cmサイズだと最後まで飼育することができないので、飼育費用を抑えたい場合はあらかじめ90cmサイズの飼育ケージを購入しておきましょう。
フトアゴヒゲトカゲを飼育する場合は暖かい場所と涼しい場所を作るのが望ましいです。狭い飼育ケージだと温度勾配を作ることができないので、その点でも90cmサイズの飼育ケージがおすすめです。
また、爬虫類の多くの天敵は鳥類や哺乳類です。本能的に上から触られることを怖がるので、前開きの飼育ケージを選ぶようにしましょう。
床材
床材は爬虫類用のサンド系やヤシガラマットがよく使用されています。新聞紙やキッチンペーパーも使用できますが、足が滑ってしまい腰に負担をかけてしまうので、新聞紙やキッチンペーパーなどの使用は控えるようにしましょう。
フンや餌の食べ残しがあると臭いが出てくるので、フンがあればすぐに取り除いてください。毎日餌を食べて毎日フンをするので、1日2回餌の食べ残しやフンを取り除いてください。消臭効果のある床材もあるので、臭いが気になるようなら消臭効果のある床材を使用するのがオススメです。
バスキングライト
フトアゴヒゲトカゲは変温動物なので日光浴をして体温を上げる必要があります。飼育ケージ内で日光浴をさせるためにバスキングライトが必要になります。砂漠に生息しているトカゲなので、ホットスポットは40〜43度ぐらいになるようにしましょう。
ホットスポットには岩などを設置して、岩に登って体温をあげられるようにしてください。
ホットスポットを作ってあげないと体温を上げることができないので、食欲が低下したり、消化不良になってしまうことがあるので気をつけてください。特に食後がバスキングをして消化を促進します。
しっかりとバスキングができないと消化不良になってしまい、吐き戻しをしてしまうことがあるので注意してください。
先ほども紹介しましたが、ケージ内は涼しい場所と暖かい場所を作るようにしてください。フトアゴヒゲトカゲは変温動物なので、寒ければ暖かい場所へ暑ければ涼しい場所へ移動します。ホットスポットを40度前後にしたら、クールスポットは25度前後になるようにしましょう。
夏場気温が高い日はケージ内で涼む場所がなく熱中症になってしまうことがあります。温度がどうしても高くなってしまう場合はエアコンで部屋全体の温度をコントロールするようにしてください。
紫外線ライト
フトアゴヒゲトカゲは昼行性のトカゲなので、飼育する場合はバスキングライトの他に紫外線ライトが必要になります。昼行性のトカゲは紫外線を浴びることによって体内でビタミンDを作り出します。
ビタミンDはカルシウムを吸収するために必要だったり、新陳代謝を促す効果があります。カルシウムを吸収することができないとクル病になってしまうので紫外線ライトを設置するようにしてください。
バスキングライトと紫外線ライトは1日に8〜10時間ほどつけておく必要があります。
紫外線ライトは使用していると徐々に照射される紫外線量が減って行きます。ランプがついているからといって紫外線が出ているわけではないので、使用期間を守って、定期的に交換してください。
ランプ用のソケット
保温球や紫外線ライト、バスキングライトを使用する場合はソケットが必要になります。使用するライトの数に合わせてソケットも用意するようにしましょう。
ランプステー
ランプソケットを固定するためのステーです。
爬虫類用の飼育ケージにはステーがついていますが、紫外線ライト・バスキングライトを設置すると足りなくなってしまうので1つ買っておきましょう。
保温球もしくは保温器具
ケージ内を適切な温度に保つためには保温器具が必要になります。フトアゴヒゲトカゲを飼育する場合は室温を昼間は28〜33度前後で安定させて、夜間は25度前後で安定させる必要があります。
保温器具には保温球や暖突、パネルヒーターなどがあります。一つだけだと冬場など室温が下がってしまうので、いくつか用意して組み合わせて使用するようにしましょう。
サーモスタット
サーモスタットがあると自動で室温を管理することができます。種類によっては時間によって電源のオンオフをすることができるので、昼間と夜間で温度を変えることができます。
時間によってオンオフを切り替えることもできるので、紫外線ライトやバスキングライトのオンオフを設定できます。紫外線ライトやバスキングライトはオンオフを忘れてしまうことがあるので、サーモスタットを用意しておくのがオススメです。
餌入れ
フトアゴヒゲトカゲの幼体はコオロギやデュビアを食べる餌入れは必要ありませんが、大きくなってきたら野菜を食べるようになります。野菜を与える場合は餌入れに入れて与えるので、大きくなってきて野菜を食べるようになったら、餌入れを用意しましょう。
餌入れはどんなものでもいいですが、軽いとひっくり返してしまうので、重量のあるものを選ぶようにしましょう。水入れを用意しても水入れから水分補給をすることはあまりないので、水入れはなくても大丈夫です。
石・流木
フトアゴヒゲトカゲは高いところに登ったりするのが好きなので、シェルターや流木を組み合わせて、立体的に移動ができるようにするのがオススメです。
また、暑い時などはシェルターに隠れることがあるのでシェルターを設置しておきましょう。
バスキングライトを設置したら石やレンガに照射して石やレンガを温めておきましょう。石を温めておくことで、フトアゴヒゲトカゲが石の上に乗ってお腹を温めることができます。
温度湿度計
フトアゴヒゲトカゲを飼育する場合は暖かい場所と涼しい場所を作る必要があるので、ちゃんと温度計と湿度計を用意しておきましょう。
全体的に30度前後になるようにして、涼しい場所で28度ぐらいになるように調整してください。ホットスポットは40〜43度ぐらいになるようにしましょう。ホットスポットの周辺ばかりにいるようだったら、ケージ内の室温が低いということなので、全体的に温度を上げるようにしてください。
ピンセット
あった方が便利です。
生き餌を与える際に使用します。生き餌を与えると勢いよく食いついてくることがあるので、先の丸まっている木製のピンセットを用意してください。
餌を与えているピンセットでフンを掃除するのは衛生的によくないので、餌用のピンセットと掃除用に割り箸やスコップを用意しておきましょう。
フトアゴヒゲトカゲの餌について
フトアゴヒゲトカゲは雑食性のトカゲです。幼体の時は昆虫食がメインですが、成長するに連れて野菜をメインに食べるようになります。成長に伴って食べる餌が変わってくるので、成長に合わせて餌を与えるようにしましょう。
フトアゴヒゲトカゲを飼育する場合は、成長に合わせて餌用のコオロギや専用フードと小さく切った野菜をあげてください。大人になったフトアゴヒゲトカゲは昆虫よりも野菜の方が好んで食べます。
フトアゴヒゲトカゲ用の人工餌も販売されているので、フトアゴヒゲトカゲが大きく成長したら人工餌で飼育することもできます。
小さいうちは野菜を食べないこともあるので、コオロギをあげておくのが良いと思います。生まれて間もないベビーの場合は1日2回食べるだけあげるのが良いと思います。
大人になるまでは、1日1回餌をあげてください。40センチぐらいまで成長したら2〜3日に1回餌をあげる様にしましょう。
30センチぐらいまで大きくなると、コオロギよりも野菜の方がよく食べる様になってきます。20センチぐらいまで成長したらコオロギと野菜の両方をあげてください。
サプリメントについて
飼育下では栄養バランスが偏りやすいので、サプリメントを使って栄養を補うようにしましょう。
カルシウムやビタミンは不足しがちなので、爬虫類用のサプリメントを水や餌に混ぜて与えるようにしましょう。
人工餌以外で飼育する場合はカルシウム剤が必要になります。生き餌を与える場合はプリンカップなどに生き餌とカルシウム剤を入れて生き餌全体にカルシウム剤をまぶしてから与えてください。
フトアゴヒゲトカゲ飼育におすすめの餌はこちらの記事で『フトアゴヒゲトカゲの飼育オススメの餌を紹介』詳しく紹介しているのでそちらも確認してください。
フトアゴヒゲトカゲの日々のお世話について
フトアゴヒゲトカゲを飼育する際の日々のお世話について紹介します。
水換え・掃除は毎日行う
水換えは毎日行い、掃除は1日2回行うのが理想です。
フトアゴヒゲトカゲを飼育する場合は1日1〜2回餌を与える必要があります。餌を与えると餌の食べ残しも出るので、朝と夜掃除をするようにしましょう。
こまめに掃除をすることで、匂いを抑えることができます。また、不衛生な環境だと感染症にもなりやすいのケージは清潔にしておきましょう。
バスキングライト・紫外線ライトの点灯時間について
バスキングライトはある程度ついていても問題ありませんが、紫外線ライトはついている間ずっと紫外線を照射しています。紫外線をずっと浴びていると白内障になりやすいと言われています。病気の原因にもなるので、毎日なるべく同じサイクルで点灯させるようにしましょう。
紫外線ライトの照射時間は8〜10時間ほどがいいと言われています。仕事などの関係で決まった時間に点灯させるのが難しい場合はサーモスタットを用意しましょう。
サーモスタットによっては時間で点灯と消灯を自動で管理してくれるものがあります。仕事が遅くなってしまっても自動で消灯してくれるのであると便利です。
フトアゴヒゲトカゲの触り方について
フトアゴヒゲトカゲは性格が穏やかで警戒心が少ない個体が多いです。ただ、無理に触ったりすれば人を怖がってしまうので、触り方には注意が必要です。
もともと犬や猫のように人に触られるのが好きなわけでないので、フトアゴヒゲトカゲを際は最低限にしておきましょう。
ハンドリングのやり方について
ハンドリングとは生体を手で触ることを指します。
飼育ケージを掃除する際などどうしても触らなければいけない場面があります。無理に触ると暴れたりすることもあるので正しいハンドリングのやり方を覚えて起きましょう。
ハンドリングをする際は手を大きく広げて、ゆっくりとトカゲのお腹に手を入れて優しくすくい上げるように持ってください。この時に上から触ろうとすると怖がらせてしまうので注意してください。暴れやり嫌がる素振りがあればすぐに止めるようにしましょう。
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