ボールパイソンの特徴・飼育方法・飼育設備を紹介!!
ヘビの中でペットとして有名なのがボールパイソンです。ボールパイソンは比較的性格が温厚なので飼育がしやすいと言われています。ハンドリングすることができ、触れ合うことができるので、ペットとしてとても人気があります。今回の記事では、ボールパイソンの特徴と飼育方法を紹介します。
ボールパイソンはニシキヘビの仲間で、ペットとして販売されています。ペットとして人気があるため、繁殖が盛んに行われていて様々なモルフがあります。
飼育も簡単なので、コーンスネークと並んで入門種として人気があります。体長も1〜2メートルぐらいまで成長する大きな種類ですが、ボールのように丸まっていることが多いので、それほど大きな飼育ケージは必要ありません。
ヘビの中では比較的小柄な種類で、性格もおとなしいので、初心者の方でも飼いやすくてオススメです。
今回の記事ではボールバイソンの特徴と飼育方法を紹介するので、ボールバイソンを飼ってみたい方はぜひ読んでみてください。
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ボールパイソンについて
ボールパイソンはニシキヘビの仲間で、パイソンとはニシキヘビのことを指します。ボールニシキヘビやロイヤルパイソンとも呼ばれています。
アフリカ全土に生息している蛇で、高温多湿の環境に生息しています。敵に襲われたり危険を感じるととぐろを巻いて頭を中央に隠して防御姿勢をとります。
身の危険を感じるとボールの様に丸まることからボールパイソンという名前がついています。
ボールパイソンの体長について
体長は1.2〜1.5mほどまで成長します。ただ、普段はボールのように丸まっていることが多いので、そこまで大きな印象はありません。
1.5mまで成長すると言われると大きなイメージがあるかもしれませんが、ニシキヘビの中では小型の種類になります。
体重は大きな個体だと5kgほどまで成長するので、触るととても重量感があります。
ボールパイソンの性格
ボールパイソンはとてもおとなしい性格をしていて、人に噛み付くようなことはほとんどありません。
臆病な性格をしているので、新しい環境や大きな相手には怖がってしまいます。臆病な性格なのでハンドリングする際は上から触ったり、無理に触ったりはしないようにしましょう。
ボールパイソンの販売価格
ボールパイソンには新種改良された様々なモルフがあります。モルフによって値段は変わってきますが、安いものでは5000円程度で購入することができます。
珍しいモルフになると値段も上がって、数十万円以上するモルフもいます。寿命が長い生き物なので、あまり値段はきにしないで、気に入ったモルフを選ぶのがいいと思います。
ボールパイソンの寿命
ボールパイソンの寿命はとても長くて、平均でも25年ほど生きます。とても長生きなので飼育を始めるときはちゃんと最後まで飼いきれるかよく考えてからお迎えしましょう。
最長だと40年ほど生きることもあります。
ボールパイソンの生態について
ボールパイソンは主に地表に生息していますが、個体によっては木に登ったりもします。夜行性なので、昼間は岩陰やウロなどに隠れていて、夜になると活発に活動をします。
他の蛇と同様に肉食性で、鳥や小動物を捕食しています。動きが早いわけではないので、巣穴近くで獲物がくるのを待って捕食します。
脱皮について
ボールパイソンも爬虫類なので脱皮をします。
ボールパイソンは2ヶ月に1度ぐらいの頻度で脱皮を繰り返しながら成長して行きます。脱ボールパイソンは脱皮前になると目がくすんでくるので、湿度を上げて脱皮がすやすい様にしましょう。
脱皮は体力を使うので、脱皮前に餌を食べると吐き戻しをすることがあります。蛇自身も脱皮前はあまり餌を食べなくなるので、脱皮の前兆がある場合は餌を与えない様にしましょう。
ボールパイソンの飼育に必要なもの
ボールパイソンは体は大きいですが、丸まっていることが多く、それほど大きな飼育ケージが必要じゃないので、飼育費用はそれほど必要ありません。
簡単にボールパイソンを飼育する際に必要なものを紹介します。
飼育ケージ
レイアウトを気にするのであれば、水槽や爬虫類用の飼育ケージを使うのがいいと思います。飼育や飼育ケージの掃除をすることを考えるのであれば、大きめのプラケースがオススメです。
見た目を機にする場合や観察することを考えると、爬虫類用の飼育ケージの方が視認性が高く鑑賞しやすいのでオススメです。
ボールパイソンは運動量が少ないので、ケージの大きさはとぐろを巻いた時の5倍ほどの床面積があれば十分です。幅が90cm奥行き45cmほどのケージであれば飼育することができます。
ケージが大きすぎても落ち着くことができないので、ボールパイソンを飼育する場合は成長に合わせてケージを大きくしていくのが一般的です。
床材
床材もレイアウトを気にするのであれば、ウッドチップやヤシガラマットなどを使うのがオススメです。
ウッドチップはペットシーツに比べて見た目も良く、汚れた部分だけ交換することができるので、掃除も楽です。
ペットシートは見た目はあまり良くなりませんが、フンが見つけやすく、掃除も床材を交換するだけなので手軽に掃除をすることができ、コスト的にも安価です。なるべく簡単に飼育したい場合はペットシートやキッチンペーパーがオススメです。
保温器具
ボールパイソンを飼育する場合には温度を25〜30度前後で保つ必要があります。なのでパネルヒーターや暖突などを使って、温度を調整します。
冬場気温が下がる時期は保温器具ひとつだけでは温度を維持することができないことがあるので、パネルヒーターと暖突など保温器具を組み合わせて使用する様にしましょう。
飼育するボールパイソンの数は多い場合は保温器具を使用するよりもエアコンを使って室温を管理した方が電気代が安くなる場合があります。
水入れ
ボールパイソンは水浴びをすることがあるので、体が入るぐらいの大きさの容器を入れておきましょう。
とぐろを巻いて水浴びをするので、とぐろを巻いて収まるぐらいのサイズのものを用意しましょう。
シェルター
ボールパイソンが安心できるようにシェルターを用意してあげてください。シェルターのサイズはボールパイソンがとぐろを巻いたときにぴったり収まるぐらいのサイズにしましょう。
ボールパイソンなどの蛇は体が何かに接触している方が落ち着くことができます。
温度湿度計
ボールパイソンを飼育する場合には温度と湿度の管理が大切です。ちゃんと管理できるように温度湿度計を設置して、毎日チェックするようにしましょう。
ボールパイソンの飼育方法について
ボールパイソンは体が丈夫で飼育が簡単なヘビですが、飼育する際は温度・湿度管理と餌の与え方が重要です。
飼育する時の温度について
ボールパイソンは高温多湿の環境に生息しているので、ケージ内の温度は28〜30度ほどの場所と32度前後の暖かい場所を用意するようにしましょう。
暖かい場所に生息している生き物なので、寒さには弱いです。冬場は特に温度管理には気をつけてください。
飼育ケージ全体を温めてしまうと暑い時に逃げる場所がなくなってしまうので、パネルヒーターはケージの半分か3分の2ぐらいの大きさもものを選んでください。
基本的には暖かい環境を好みますが、暑すぎると体調を崩してしまったり、熱中症になってしまい命を落としてしまうことがあります。
冬場だけでなく、夏場も温度の管理には気をつけてください。
飼育する際の湿度について
ボールパイソンは多湿の環境に生息しているので、湿度も高めに保つようにしましょう。
ポールパイソンは乾燥に弱いので、湿度は60%前後になるように霧吹きでケース内の湿度を上げてください。夏場は朝に1回霧吹きをしていればそこまで湿度は下がりませんが、冬場は乾燥しやすいので、1日2回ほど霧吹きをして、湿度が下がったら小まめに湿度をあげるようにしましょう。
ベビーの頃は特に乾燥に弱いので、保湿力の高いミズゴケなどの床材を使用したり、ウェットシェルターを使用するようにしましょう。
湿度が低いと脱皮不全が起こりやすくなります。脱皮が近くなると目が白く濁り、体の色もくすみます。
脱皮の前兆が見られらた霧吹きをしているもよりも湿度を高めにしましょう。
ケージ内の掃除について
地表棲の蛇なのでケージ内は清潔にしておきましょう。
ケージ内が不衛生だとボールパイソンが体調を崩してしまうことがあります。フンがあれば小まめに取り除き、ケージ内を清潔に保つ様にしましょう。
ボールパイソンは水入れの中でフンをすることが多いです。水入れの掃除を忘れない様にしましょう。
ケージ内を掃除する際は次亜塩素酸を使って消毒するのがオススメです。次亜塩素酸はアルコールとは違い刺激も少ないので安全に掃除をすることができます。
ボールパイソンに触れる際も手を次亜塩素酸で消毒するかちゃんと洗う様にしましょう。
ハンドリングについて
ボールパイソンはハンドリングすることができます。
性格も温厚で動きも遅いので、ハンドリングがしやすい蛇です。ハンドリングすることができる蛇ですが、ボールパイソンにとってはストレスになってしまう長時間触ったり、無理に触ろうとしたりしない様にしましょう。
ボールパイソンをハンドリングする際は手を大きく広げて、水をすくう様に手に乗せてください。掴んだり持ち上げたりしようとするとストレスになってしまいます。
また、目の前に手を出すとびっくりさせてしまいます。びっくりさせるだけでなく、餌と勘違いして噛み付いてしまうことがあるので注意してください。
ボールパイソンの餌について
ボールパイソンの餌には冷凍のピンクマウスかラットがオススメです。冷凍して保存することができるので、管理がしやすくてオススメです。
ピンクマウスやラットは骨や内臓が含まれているので、ヘビを飼育する際に必要なビタミンやカルシウムなどの栄養素がしっかりと含まれているので、生涯マウスとラットだけで飼育することができます。
餌の大きさは、ボールパイソンの胴体とよりもひと回り小さいぐらいのサイズが最適です。餌が大きすぎると消化不良や吐き戻しの原因になるので気をつけてください。小さい個体にはピンクマウスを与え、成長した大きくなったらラットに切り替える様にしましょう。
冷凍のピンクマウスを与える場合は、一度解凍して、40℃ぐらいのお湯で人肌程度まで温めてから与えてください。
餌を与える頻度について
アダルト個体を飼育する場合は、餌は2週に1回与えるだけで問題ありません。ベビーの場合は2〜3日に1回、ヤングの場合は1週間に1回与える様にしましょう。
成長期には餌を多く与える様にして、ヤングアダルトになったら餌の回数を減らす様にしてください。
ボールパイソンの拒食について
ボールパイソンは秋頃になると餌を食べなくなることがあります。秋頃に餌を食べなくなることを季節拒食と言います。
もともと餌を食べる頻度も多くないので、体重が減っていない場合は餌を食べなくてもそこまで心配する必要はありません。
もし体重が減っていたら、ケージ内の温度を30度ほどまで上げてみてください。代謝が活発になると餌を食べてくれることがあります。
もし、温度を上げても餌を食べないようなら動物病院で見てもらうようにしましょう。
爬虫類の飼育に必要な設備についてはこちらの記事で紹介しているので、爬虫類の飼育を考えている方は読んでみてください。
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